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【親記事】
 『ほんとうの空色』と石井基正さん  Mr.P : 2020/08/05(Wed) 04:32 No.17 

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浜野佐知監督の『奴隷調教 ドラゴンファクトリーの男たち』の準備を始めているときだった。
主役はこの男優をキャスティングしようと考えていますがと、監督から写真が送られてきた。封を開けるとそこには、何とも言えない爽やかな笑顔の青年の写真が。それが石井基正さんとの出会いだった。
かなりハードコアなそのSM作品の中で、どこか陰のある繊細な青年を見事に演じてくれて、石井基正さんは圧倒的にお客様の支持を得ることになった。
しばらくして、その作品の中で石井さんとW主役をやった山本竜二さんが初監督作品を撮ってくれることになり、山本竜二さんもそんな石井さんに何かインスピレーションを感じていたのだろう、主役は絶対に彼でいきますんでと言ってくれて、それで出来上がったのが『ハッテンバ・ラブ・ストーリー』という作品だ。ハッテンバでのゲイたちのリアルな駆け引きを描くという手法と、石井さんの魅力をより引き出してくれた山本監督の手腕により、石井さんはお客様からゲイ映画のスーパースターとまで言われるようになった。
その『ハッテンバ・ラブ・ストーリー』でチーフ助監督をしていたのが柴原光さんで、今度は山本竜二さんがプロデュースで、その柴原さんの監督デビュー作を作ろうという話になり、その主役はこういう流れの中だから、当然石井さんでということになった。
こうして出来上がったのが『ほんとうの空色』だ。
当時、柴原監督も石井基正さんも20代中頃という、若い二人の感性がガチンコでぶつかりあったことで、『ほんとうの空色』は25年以上たった今でも、まったく古びていない永遠の作品になったし、今もゲイのみなさんの中で哀しくも美しい作品として語り継がれている。

石井基正さんはその後、『ゲイのおもちゃ箱』、『新ハッテンバ・ラブ・ストーリー』と主役を務め、スーパースターのままスクリーンを去った。
機会があれば、石井さんの魅力に圧倒されてしまうに違いない、全作品をぜひ見てもらいたい。

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ID:gft.IBbnuk


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