ゲイ映画こぼれ話
実はゲイ映画っていっぱい作られました。そんな中でも、選りすぐって作品紹介しちゃったり、撮影現場の思い出話をしちゃったり、キャストのオモシロ話などなど、とにかく裏話やこぼれ話など、いろいろご紹介しちゃいます。
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映画こぼれ話
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【親記事】
ゲイ映画の楽しみ方(グッバイボーイ編) アコースティックマン : 2016/09/11(Sun) 16:40 No.7 | |
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ちょうど約1年前ですね。日本中がこの話題に持ち切りでした。そうです。日本映画が史上初めて、アカデミー賞の最優秀外国映画賞を受賞したことです。 その映画は『おくりびと』。その後『おくりびと』は、凱旋公開のような形で全国で再び上映され、異例のロングランヒットを続けました。ご覧になった方も多いと思います。 その『おくりびと』の監督が、滝田洋二郎さん。滝田監督は良く知られているように、成人映画の出身で、数多くのピンク映画を監督し、それらが高い評価を得て、やがて一般映画のメガフォンを取るようになっていったわけです。 そんな滝田監督ですが、なんとゲイ映画も1本撮っておられるんですよ。その滝田監督唯一のゲイ映画が、今回上映の『グッバイボーイ』です。
この『グッバイボーイ』、実は10年近く全国どこの映画館でも上映していませんでした。プリントが痛んでしまって、上映不可能だったのです。でも、滝田監督のゲイ映画をぜひ見てみたいというご意見をメールでいただいたり、直接リクエストをいただいたりしたものですから、ちょうど4月4日に映画とドラァグクイーンとのコラボイベントをしようという計画もありましたし、この際思い切ってニュープリントを作ろうということになり、今回の復活上映となったわけです。
ここでちょっと映画のお勉強。 ローズ劇場以外でも時々見かける、ニュープリントでの上映という言葉。これはどういう意味なのかご存知ですか? ニュープリントというのは、現像所に預けてある35ミリのネガから、新しく上映フィルムを作ることで、ま、ちょっと昔の例で言えば、写真をネガから焼きまわしするのと同じ理屈です。じゃ、簡単じゃんと思われるかもしれませんが、映画は写真と違って音声が入ってきますので、そのタイミングの調整が結構大変ですし、ネガの劣化による修整などの作業も場合によっては必要となります。そしてそして、何しろ映画のフィルムを1本新しく作るわけですから、かなりのお金もかかります。実はこれが一番大変だったりして…(汗)
ま、そんなこんなで、待望の滝田監督の若き日の佳作がローズ劇場で見れるようになったことは、何はともあれめでたいことです。 内容はといえば、もうそれは見ていただくのが一番ということで、とやかく言いません。とにかく細かいギャグとパロディが全篇に散りばめられていて、見るたびに新しいツボがあると思います。 世間的には滝田監督の成人映画時代の代表作は『桃色身体検査』『タイムアバンチュール 絶頂5秒前』(ともに日活)と言われていますが、この『グッバイボーイ』もこれを機会にそれらの仲間入りをするんじゃないかという予感がしますが…。
ということで、アカデミー賞監督のゲイ映画という幻が、いよいよこの3月27日から幻でなくなるわけですので、この機会をお見逃しなく。 ご来場お待ちしております。
追伸 一般映画進出後の滝田監督の作品では、ぼくは『僕らはみんな生きている』『演歌の花道』『秘密』といった作品が好きだな〜。『グッバイボーイ』も含めてやはり滝田監督の本領はコメディタッチで発揮されている気がするんですが。 『陰陽師』『壬生義士伝』などは滝田監督がやる必要がなかったような…。
(ローズメルマガ7号より転載)
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