ゲイ映画こぼれ話
実はゲイ映画っていっぱい作られました。そんな中でも、選りすぐって作品紹介しちゃったり、撮影現場の思い出話をしちゃったり、キャストのオモシロ話などなど、とにかく裏話やこぼれ話など、いろいろご紹介しちゃいます。
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映画こぼれ話
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【親記事】
三好涼くんのこと アコースティックマン : 2015/08/22(Sat) 16:24 No.2 | |
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ローズ劇場のHOMOショーが全盛の頃、出演者の多くは、お客様の好みの最大公約数から、細身でダンスが上手い、いわゆるジャニ系の男の子たちが占めていましたね。佐賀照彦くんとか、渋谷和則くんとか、樹かずくんとか…。あるいはもう一方の好みとして、津川たかしくんとか、太田明くんとかの、スジ筋系も大人気でした。。 そんな中で、三好涼くんは少し異質でした。 180センチ近い長身、そして体型はちょっぴりポッチャリ系。ダンスはお世辞にも上手と言えず、みんなで踊るエンディングではいつもワンテンポ、ツーテンポずれていました。ただ、そんなダンスでも常に全力投球。振り付けは完全に頭に入っているし、とにかく真剣に取り組んでいるのが見る人に分かり、だからこそ、そのずれを非難したりする人は皆無で、かえって応援の声が掛かるほどでした。 つまり、三好涼くんは超が付くぐらい、真面目だったんですね。 ゆえに、後輩たちの面倒見もいいし、稽古中の小道具作りなども率先してしんどい役を引き受けたりしていました。そして常に笑顔。笑い声が実に大きく、回りを和ましてくれました。だからメンバーたちが親しみを込めて、彼のことをニックネームでマルちゃん、マルちゃんと呼んでいたのを、よく覚えています。 そんな三好涼くんを主役にして、映画を作ろうという動機から始まったのが、今回上映の『僕らのウィニングラン』なのです。 彼を面接して、脚本家はそのイメージからこのシナリオを書き上げ、監督も何度も彼と話し合いを行っていました。この役を三好涼にやらせようではなく、三好涼がこの役をやる、そういった映画なのです。 撮影が始まったら、プロデューサーが驚いていました。脚本は全部頭に入ってるし、監督の言うことを的確に表現するし、演技経験が無いというのが嘘みたいだよと。つまり、勘がいいんですね。その天性の勘の良さと真面目さがミックスされて、三好くんはみんなに愛されていたということです。撮影現場も彼の陽気さと気遣いで、とてもスムーズだったとか。それは画面を見てても感じられます。 三好涼くんはこの後、同じ監督と脚本家のトリオで『縄と男たち4 契』にも参加します。 三好くん、今、どうしているんだろう…。こうして文章を書いていると、久し振りに彼に会いたくなってきました。なので、またこの映画『僕らのウィニングラン』を見れるのが、ぼくも楽しみです。
(ローズメルマガ35号より転載)
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