横浜光音座①上映作品のご案内


名探偵章六の事件簿 美しき獲物 (11月4日(火)まで上映)

◆解説◆
名探偵シャーロック・ホームズと助手のワトソンは、最良のビジネスパートナーでもあり、最高のゲイカップルでもある、とはよく言われることだが、この俗説に真っ向から挑んだのだが本作である。と、いうのは大嘘で、その俗説を逆にパロディー化したのが本作である。
浪速の名探偵といわれる章六と、その助手和戸くんはゲイカップル。今までに数々の難事件を解決してきて、大阪府警にも一目置かれている。まず、この設定自体が笑える。設定は笑えるが、劇中に取り扱っている事件は真面目で、本格的なトリックが仕掛けられてある。この作品が単なるおふざけにならないで、ちゃんとしたエンターテイメント作品として成立しているのはそこのところだ。
ある日、章六の元に事件が持ち込まれる。大沢芸能事務所というところに出入りしていた弟が行方不明になったので、探し出してほしいという姉からの依頼だ。どうもその事務所の社長の大沢が怪しいと睨んだ章六は捜査を開始するが…。
ひとりの美少年をめぐっての男同士の欲望と野望が渦巻く展開へと事件は発展していく。さ、章六の推理でこの美少年を無事救出できるのか?
章六には、かつてショーで絶大な人気を博した、炎の男・津川たかしが扮し、助平な名探偵を好演している。そして、美少年役は、これまたショーのトップスター、佐賀照彦が。なんと、佐賀照彦はこの作品がデビュー作!その初々しさは涎ものだ。そして久保新二が、素晴らしい演技で画面を引き締めている。
ちょっと異色の、ゲイポルノ映画といえるだろう。
なお、残念ながらこの作品の上映中に映画館にこれない方、興味があるんだが遠方なのでという方、この作品はビデオでも見ることが出来ます。
■【CINEPO.com】にてセルビデオ(VHS)絶賛発売中!
◆スタッフ・キャスト◆
[監督]剣崎譲 [脚本]駒木愼 [撮影]池田俊巳 [編集]酒井正次 [製作・配給]ENKプロモーション
[出演]佐賀照彦、竹橋団、光岡泰子、矢崎哲郎、梁井紀夫、津川たかし、井上薫、久保新二

one night tune 俺たちの伝言 (10月21日(火)まで上映)

◆解説◆
ラストセッション…魂の鼓動が夜空に響く。
僕にくれた君の優しさが宝物さ!
ライブハウスでギターを弾く中年男の指が止まる…名は大杉康平、店のオーナーだ。彼は医者から成功確率50%と宣言され、余生をのんびり過ごす決意をし、閉店を決めた。閉店を惜しむ客には「これから世界一周旅行に行く」と笑顔で答え、病気のことはひた隠し続けた。
その店で毎晩、最後に演奏される曲は決まっている。まだ若い頃、仲間たちと作った曲だった。まだ未完成のままだが、事故で指を負傷し、演奏できない自分に嫌気がさし完成させずにいた。
同棲中の恋人は遊び人で金の無心ばかりだったが、そんな彼のことが猫のような存在で、家に帰る楽しみとなっていた。けれど病気のことを知ると、翌朝には姿を消し…。残された康平は、虚脱感の中、青春の思い出、未完成のあの曲を完成させようと思い立った。
ひとつのテーマに集まる男たち。愛と正義と優しさと…そんな男たちの苦悩と夢をエロティックに、コミカルに、でもマジに創り上げられたこの夏の映画は、けっして期待を裏切らない内容です。見逃すな!!!
◆スタッフ・キャスト◆
[監督・脚本]関根和美 [撮影]下元哲 [照明]代田橋男 [編集]有馬潜 [助監督]金沢勇大 [スチール]小櫃亘弘 [選曲]山田案山子 [効果]東京スクリーンサービス [協力]下井草GOLD STAR [製作]関根プロダクション [提供]オーピー映画
[出演]長谷川健一、なかみつせいじ、竹本泰志、野村貴浩、那波隆史、山科薫、佐々木麻由子、牛越秀人、悟志

