横浜光音座①上映作品のご案内
薔薇の夢(ドリーム) 性愛 (3月26日(火)まで上映)
◆解説◆
1983年、ENKプロモーションの第1作として『巨根伝説 美しき謎』を発表。この作品が日本初の商業ゲイ映画となった。その好評振りから、ゲイ映画の定期的な製作を決定し、第2弾として製作されたのが『ぼくらの時代』とこの作品『薔薇の夢 性愛』だ。
80年代初頭、ピンク映画の方では、ドキュメントポルノというジャンルが大流行していた。『ドキュメントポルノ 潜入女子寮』とか、『女風呂』とか『高級テクニック トルコ風呂』とか、当時ようやく流行り出していたビデオカメラ的な視点でほんとうに数多くの作品が作られていた。ただ大半の作品は、ドキュメントと銘打ちながら、実際は作り物だったようだ。
で、この作品。その大ヒットジャンルをゲイ映画の世界へ持ち込んだものだ。監督は野上正義、レポーター役として出演するのは久保新二。ともにピンク映画界の大スター男優だ。ただお二人はゲイの世界にも詳しく、多くの友人がいるということで、ピンク映画のように「やらせ」で終始するような作品にはせず、ほんとうに当時のハッテンバにカメラを持ち込んで撮影したというのが凄いところだ。
なので、当時のハッテンバやゲイバーなどがどんどん登場するので、結構リアルだし、なんというか今や歴史的な価値もあるのかもしれない。興味深い作品なのだ。
当然肖像権などもあり、完全ドキュメントというわけではないが、とにかく一見の価値ありだ。
◆スタッフ・キャスト◆
[監督]野上正義 [製作・配給]ENKプロモーション
[出演]83年当時のリアルゲイのみなさま [レポーター]久保新二
そして、僕らは変わった (3月12日(火)まで上映)
◆解説◆
地球環境を研究する活動団体を主宰し、指導している森山。
同士の長山、板垣、葉川、木嶋と公園で森の粘菌を探しているがなかなか見つからない。
そんな中、樹を背に長山と板垣は愛し合っていた。二人はそういう関係なのだ。
その夜、メンバーと共同生活している部屋でも長山と板垣は昼間の続きをしていた。絡みあう二人を見てしまった木嶋は驚き、他の同士を叩き起こすが…。
熱愛…盲愛…青春多感!密生樹林に絡み合う集団ホモセックス!!
エロテックなストーリーに定評ある山崎監督の渾身作登場!
◆スタッフ・キャスト◆
[監督・脚本]山崎邦紀 [撮影]稲吉雅志 [製作]株式会社旦々舎 [配給]大蔵映画株式会社 [提供]オーピー映画
[出演]杉本まこと、太田始、樹かず、森純、神戸顕一、キャンディ・ミルキー