横浜光音座①上映作品のご案内
イルカは海に帰る (11月9日(火)まで上映)
◆解説◆
デビュー作『ほんとうの空色』で、ゲイポルノ映画でありながら、日本ピンク映画大賞の新人監督賞を受賞するなど、鮮烈な登場をした、柴原光監督の長編第2作。本作でもその力量は冴えに冴え渡っている。
主人公の設定に、不器用な生き方しか出来ない、だから現代社会からドロップアウトしかかっているという人物を持ってくる辺り、監督の視線は優しい。この恋人関係にあたる主人公二人を中心に、物語は進んでいくのだが、現実はやはりこの二人には厳しい。やがて、どうしようもなくなっていき、二人は破滅への道を転がり込んでいく。が、監督の視線はここでもどうしようもなく優しく、ラストでイルカというキーワードになるものが、再生の道を進むシーンには素直に感動してしまう。柴原監督、やるな~。
『ほんとうの空色』でもそうだったが、柴原監督のSEX描写は、エロの中に猛烈な愛を感じる。たとえ行きずりのSEXであろうとも、その行為中の男の向こうには、常に愛する人が存在する、そんな感じが伝わってくるのだ。だから興奮できる。もの凄いエロなのだ。
あと、音楽。友情参加で、元アナーキーの仲野茂が担当。またARBも楽曲提供をしているのも特筆ものです。
なお、残念ながらこの作品の上映中に映画館にこれない方、興味があるんだが遠方なのでという方、この作品はビデオでも見ることが出来ます。
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◆スタッフ・キャスト◆
[監督]柴原光 [脚本]五代響子 [撮影]中尾正人、西久保維宏 [照明]多摩三郎、多摩次郎 [音楽]野島健太郎 [助監督]森田高之、森山茂雄、杉山正弘 [製作]オフィスバロウズ [配給]ENKプロモーション
[出演]伊藤猛、山本清彦、池田タケ、日比野達郎、清水大敬、堀江基博、平口弘美、サンダー杉山
ラブドラッグ 日曜日の午後 (11月23日(火・祝)まで上映)
◆解説◆
月曜に逢って、火曜に拒み、水曜にじゃれて、木曜に燃え、金曜に狂う。
土曜はもう一度燃え、日曜日はグッと最高!
アンニュイな日曜日の午後。自宅でシャワーを浴びる一彦。キッチンでは同居人の紗絵が食事の支度をしていた。シャワーを浴びた一彦と紗絵はリビングで食事をとりながら、いつも来ていたヒロのことを話していた。
「最近、ヒロったら日曜日の朝食をずっと欠席ね。もう3週間になるわ」
「ああ…」
ある夜、ヒロは執拗に一彦を拒んだ。セフレのはずなのに、3週間前のその日、求めたらいきなりバスルームへ逃げ込んだ。無理やりに押し入ると身体を触られないようにしながら、一彦のアレを咥えイカされてしまった。
そしてその夜以来、ヒロはこの家から姿を消してしまった。
幸せなゲイカップルに訪れる危険な病気と恐怖。それを乗り越えたい2人に贈るラブソディ。浮気の代償は…恐ろしいぞ!
◆スタッフ・キャスト◆
[監督]新倉直人 [脚本]小林悟 [撮影]柳田友貴 [照明]小野寺透 [助監督]青柳一夫 [編集]酒井正次 [現像]東映化学工業 [録音]銀座サウンド [製作]シネコスモジャパン [配給]大蔵映画株式会社 [提供]オーピー映画
[出演]白戸正一、朝田淳史、冴木直、板垣有美、吉田正浩、坂入正三、山本竜二、港雄一