日劇ローズ上映作品のご案内


オレ達のこじらせメロディー (8月19日(火)まで上映)

◆解説◆
大学生の涼は、同級生の夏雄と恋人関係にあるが、夏雄は女性とも交際していた。涼は食事に誘うが、夏雄は浮気がバレそうになったと彼女の機嫌を取りに行き、涼を残して去ってしまう。孤独を抱える涼とは対照的に、海辺ではミュージシャンの真也が楽曲制作に取り組んでいた。そばには自撮りする派手な女性。体調不良を心配するマネージャーは再検査を促すが、病院嫌いの真也は拒否。指がうまく動かなくなっている様だ。
夜、真也は別荘でギターを弾きながら、25年前を回想する。ボロアパートで若き日の真也が音楽に没頭していた頃、上の階の住人と出会い、ギターを褒められてうれしそうに反応。2人は銭湯へと向かう。
この作品は、裏切りや浮気によって生まれる孤独や傷つき、またそれが自身にも跳ね返ってくることを描く。登場人物たちの過去と現在が交錯し、愛や後悔、そして時の流れの中で変わっていく関係性を丁寧に描いた、大人のための切ない物語である。
◆スタッフ・キャスト◆
[監督・脚本]吉行由実 [撮影監督]倉本和人 [録音・編集]西山秀明 [ラインプロデューサー]江尻大 [選曲・効果]うみねこ音響 [整音]竹内雅乃 [スチール]本田あきら [劇中音楽監修]樹カズ [監督助手]赤羽一真 [撮影助手]郷田或 [ポストプロダクション]スノビッシュ・プロダクツ [仕上げ]東映ラボ・テック [制作]オフィス吉行 [提供]オーピー映画
[出演]山口雄大、光永勇輝、赤羽一真、八ッ橋さい子、杉浦檸檬、吉行由実、樹カズ

デッドライン 島唄よ響け、男たちの魂に (8月12日(火)まで上映)

◆解説◆
空前の沖縄ブームだという。
青い空、エメラルドグリーンの海、情に溢れる人々…。いわゆる癒しの場所として、都会人たちを惹きつけてやまないのは当然だろう。
そんな沖縄でオールロケをした、超豪華な作品が、この『デッドライン~島唄よ響け、男たちの魂に~』だ。
何といっても、キャスト・スタッフ全員が、10日間も沖縄に入り込んで、じっくりと腰を落ち着けて撮影をしたという、成人映画業界では考えられない快挙をやってのけた、快作である。
監督は新里猛作。ウチナンチュー(沖縄人)2世である。新里監督本人は本土で生まれ育ったので、本当の沖縄は知らないと言う。だが両親から受け継いだ沖縄の血が、この映画に向かわせたと言っても過言じゃないだろう。何度かのロケハンを経て、全篇において、見事に沖縄の風景を切り取っている。まさに沖縄の匂いを感じる映画に仕上がっている。
確かに沖縄は癒しの島ではあるが、現実はそればかりではない。米軍基地、仕事がない、給与水準の低さ、などなど問題は一杯だ。この映画はそれらの問題もきちんと描いている。だからこそ、単なる観光映画にならず、心までぼくらに迫ってくるのだ。沖縄の匂いを感じる映画というのは、そういうことだ。これは凄いと思う。
ストーリーは、仕事をしくじったベテランの殺し屋が、組織の追手から逃れるために、故郷の沖縄に帰ってくる。何十年振りかの沖縄で、彼は甥っ子の美しい青年と出会う。彼はその青年に恋心を抱くが、やがて組織は沖縄まで追ってきて、彼らに迫ってきだした。そしてついに二人は…。というハードボイルド調の展開だが、ゲイである殺し屋の男の心境、彼を慕う男、そしてSEXなどが丁寧に描かれているので、荒唐無稽な感じはまったくしない。じっくりと男を描いた、熱い熱い男の映画になっている。見ていて、下半身が、そして全身が痺れてくるのだ。
キャストは、組織に追われる殺し屋に、ベテラン佐野和宏。鬼気迫る演技で、追い詰められていくゲイの男を熱演します。そしてノンケの甥っ子役は、ゲイ映画初出演の富山敦史。美形で、バランスの良い美しい身体を、思いっきり披露してくれています。その他にも個性豊かな演技陣が、画面を引き締めています。また、あの、ポルノの女帝・愛染恭子が特別出演しているのも見物か。別に、愛染は脱ぎも絡みもやってはいないが、なんか貫禄が…。
とにかく、たっぷりと男の世界にはまれること間違いなしの大作。
この映画の上映中は、映画館の場内は、沖縄のゲイビーチになる!
なお、残念ながらこの作品の上映中に映画館にこれない方、興味があるんだが遠方なのでという方、この作品はビデオでも見ることが出来ます。
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◆スタッフ・キャスト◆
[監督]新里猛作 [脚本]中野太 [撮影]中本憲政 [助監督]藤原健一、大西裕 [音楽]GAIYA [録音]シネ・キャビン [編集]酒井正次 [製作・配給]ENKプロモーション
[出演]佐野和宏、富山敦史、宮城青葉、愛染恭子

