日劇ローズ上映作品のご案内
炎の男たち (2月19日(火)まで上映)
◆解説◆
最近本屋に行くと、『患者が選ぶ良い病院ランキング』だの『この病気にかかったらこの病院に行け』といった本がやたら多いのが目に付く。果てには『医者が選んだ良い病院ランキング』なんていう身内による暴露本かといった類のものまで出だした。昔は病院とは「診てもらう」ところだったが、今は患者が「診させてやる」時代になったということか。この変化は凄い。
で、本作。病院が舞台である。この病院、ゲイの人たちにとっては、良い病院か、あるいは悪い病院か…。この病院の医者、とにかくスケベで、精力絶倫のゲイである。自分の受け持ちの患者でお気に入りの青年には、優しく接し、親身になって診療し、元気になるにはいいSEXが一番だよ、とか何とか言って一発やってしまう。で、次の病室へ行くと、そこにはあまり気に入らない患者がいる。その彼には、お前の病気はこうして治すのが一番だと、鞭やらバイブやらを使って、もうムチャクチャにいたぶってSM治療をやってしまい、最後には顔射で、またまた一発。患者はどちらにしても、先生と毎日してしまうわけだ。どうです、こんな病院は、あなたにとって良い病院ですかね?
そこに一人新規の患者が入院してきて、その患者が医者のお気に入りの青年に色々とちょっかいを出してきたものだから、医者は嫉妬からよりムチャなことをやりだして、もう最後には病院の中は収まりのつかない乱交会場のようになってしまって…。
とにかくエロい。全篇バリエーションに飛んだSEXのオンパレードだ。そして、山崎脚本、浜野監督作品のコンビによるお馴染みのユートピアへのアプローチというテーマもちゃんと描かれていて、まさにエロ映画としての満足度は高い。
役者陣も、医者役の池島ゆたか、青年患者役の津川たかしなどが好演。抜きどころ満載だ。さ、で、最初のテーマ、あなたはこんな病院に入院して、SM治療を受けてみたいですか?
なお、残念ながらこの作品の上映中に映画館にこれない方、興味があるんだが遠方なのでという方、この作品はビデオでも見ることが出来ます。
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◆スタッフ・キャスト◆
[監督]浜野佐知 [脚本]山崎邦紀 [撮影]稲吉雅志 [照明]伊和手健 [助監督]毛利安孝 [製作]株式会社旦々舎 [配給]ENKプロモーション
[出演]津川たかし、セリーヌ管、甲斐太郎、鈴木静夫、岡崎一隆、中村憲一、池島ゆたか
せつないかもしれない (3月4日(火)まで上映)
◆解説◆
「東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」で公式上映され、大好評だった本作が、いよいよ登場です。
大学卒業後、念願の広告代理店に入社した高木聡は、張り切って社会人生活をスタートさせた。聡には友達以上、恋人未満のカレシがいるが、その彼に会社の話しをしようとしても、彼は聡の身体ばかり求めて一向に聞いてくれない。「俺は身体だけの存在か」。聡と彼の間は少し距離が広がってしまった。
そんな聡だが、仕事は頑張った。実は上司の古川に惹かれ始めていたのだ。しかし古川は、聡の同僚OLと付き合っているノンケだ。所詮叶わぬ夢なのだが、バリバリかっこよく仕事をこなす古川への思いは日々高まっていく。
一方その古川、実は学生時代に、ゲイの先輩にレイプされた経験があった。それはトラウマとして残り、古川はSEXそのものに臆病になっていた。
会社の飲み会。同僚女子社員が聡に猛烈にアタックを仕掛けてきた。それが鬱陶しくなった聡は、ついにみんなの前でゲイであることをカミングアウトしてしまう。次の日から社内の空気は一変してしまった。好奇の視線に晒される聡。が、古川はそんな社内を一喝し、今までと変わらずに聡に接してくれた。ますます聡はせつなくなってしまう。そんなある日、古川のミスで会社でトラブルが発生してしまう。古川は休みだった。とっさに聡はそのトラブルを「新人であるぼくのせいです」と言って、取引先に向って走り出すが…。
快調・吉行監督、4作目のゲイポルノ作品。今作も人を愛することの素晴らしさを、監督独特の作風で静かにぼくらに伝えてくれる。なんか見終わった後に、とってもハッピーになれるのだ。
主演は『浮気なぼくら』『キミニ惚レテル』で、ファンから絶大な支持を得た千葉尚之。スーツ姿もバッチリで、先輩に憧れるリーマン役を好演。スーツフェチの皆さんには、もうそんな千葉くんを見るだけで勃起もんです。
さ、ちょっと「せつないかもしれない」恋の行方、どうなるのか、あなたも一緒に成就してみませんか。
◆スタッフ・キャスト◆
[監督]吉行由実 [脚本]本田唯一、吉行由実 [撮影・照明]岩崎智之 [音楽]加藤キーチ [録音]シネ・キャビン [編集]鵜飼邦彦 [助監督]小川隆史 [製作]吉行プロ [提供]オーピー映画
[出演]千葉尚之、岡田智宏、平川文人、野村貴浩、林由美香、なかみつせいじ、鈴木敦子、秋津薫、望月梨央、白石雅彦