日劇ローズ上映作品のご案内
愛のために生きて I want you (1月7日(木)まで上映)
◆解説◆
彷徨う恋雲、メトロポリタンの男たち!
リーマンの青年が恋人との関係をオープンにしようとしたら、相手から二股だったと別れを告げられた。ショックだった彼はある日、仕事先で元恋人に新しい男だと画像を見せられた若者とばったり出会い、苛立ちが募った。次の夜ゲイバーでその若者と再会し奪ったことを問い詰めたが、彼には思い当たることがなく元恋人の嘘だとわかった。2人の距離は縮まったが、彼にはとある事情があり…。
◆スタッフ・キャスト◆
[監督]加藤義一 [脚本]筆鬼一 [撮影監督]創優和 [助監督]江尻大 [録音・整音]大塚学 [選曲]友愛学園音楽部 [編曲]蛭田智子 [スチール]本田あきら [制作]加藤映像工房 [提供]オーピー映画
[出演]保志健斗、可児正光、市川洋、松本格子戸、モリマサ、しじみ、佐々木狂介、山本宗介
黒と黒 OUT OF THIS WORLD (12月31日(火)まで上映)
◆解説◆
世紀末の1998年、こんなステキな映画が誕生していた。
チーマーバブル全盛の頃、東京の街の中は、ナイキのスニーカーや、リーバイスのユーズド物、G-ショックの海外仕様物などが、ティーンたちを夢中にさせていた。今思うと、まさに何だったんだろうという、奇妙な一瞬だった。
そんな時代の空気の中、上野の町でつるんでいるゲイの悪ぶったグループの中の一人の少年が、最初は遊び気分で、いや、鴨ってやろうという気分で、付き合い始めた男に、いつの間にか真剣に恋をしてしまい、その男との恋を通して、人間として成長して、イイ男になっていく様子を、ストレートに感動的に描いた傑作が本作。まさに傑作なのだ。
監督の新里猛作は、この作品がデビュー作。ゆえに、ティーンたちの感情を、何のてらいもなく、真正面から取り上げた。それがこの作品を成功に導いた第一の原因だろう。ティーンたちの行動、不安定な気持ち、そしてSEX…。
かつて誰もが経験した、この振り返れば何よりも貴重だった時間が鮮やかに蘇ってくる。甘酸っぱい後悔とともに…。
本当に愛する人とのSEXが、一番素晴らしく、一番快感が得られる。そんな、ごくごく当たり前のことをこの映画は教えてくれるのだ。
キャストも、ティーンたちを演じる少年たちがいい。そして、彼らに愛を教えることになる大人の男を演じる、タケが絶品だ。実は大人だって、不安一杯で生きているんだというのが、しみじみと伝わってくる。そして、音楽も凄くご機嫌なのだ。ぜひ、一人でも多くの人に見て欲しい。心からそう思う映画、それがこの『黒と黒』だ。
本作は、全成人映画作品が審査対象の「ピンク映画大賞」で、ゲイポルノ映画ながら、ベストテンの第3位を獲得した。
なお、残念ながらこの作品の上映中に映画館にこれない方、興味があるんだが遠方なのでという方、この作品はビデオでも見ることが出来ます。
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◆スタッフ・キャスト◆
[監督]新里猛作 [脚本]中野太 [撮影]中本憲政 [編集]酒井正次 [助監督]石川二郎 [製作・配給]ENKプロモーション
[出演]元輝ENOMOTO、タケ、直弼、YOUNG LION、哀田剛、小林節彦、森山龍二、神戸顕一