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日劇ローズ上映作品のご案内

【上映期間】 7月5日(水)~11日(火)

海から来た男 (7月18日(火)まで上映)

海から来た男のポスター画像◆解説◆
昨秋、月刊「薔薇族」の発刊元、第二書房から、山川純一の作品集が出版されました。それを機に山川純一の再評価が高まっています。
山川純一。漫画家。「薔薇族」に数年にわたって作品を発表し、忽然と姿を消したとのこと。現在はまったく消息が不明だと、編集長の伊藤文学さんは書いておられました。丁寧な絵作り、優しいラインタッチ、そしてゲイの気持ちを何よりも端的に表したストーリーなど、その活躍期間は短いながら、読者に強力な印象を残した漫画家でした。何冊か彼の作品集は発売されたのですが、やがて絶版になり、もう改めて読むことが出来ない状態が、ここ何年か続いていました。
それが昨年、かつてのファンの要望などにより、一冊にまとめられ、復刊され、その一部作品が「薔薇族」誌上にも再録されました。久し振りに読んでみて、やはり面白く、一向に古びれていないと感じました。また改めて筆を持ってほしい、そう素直に思ったものです。
そんな、今や伝説の、といった言葉が似合いそうな山川作品ですが、唯一映像化されている作品があるのをご存知でしょうか。それが今回の『海から来た男』です。
人生に絶望して、どこか死に場所を求めて海岸にやってきた中年の男。が、その海岸はゲイビーチだった。そしてそこで男は、ひとりの訳ありのゲイの青年と出会うが…。
山川らしい、丁寧な展開で、世間の壁に傷付いたゲイの心理とそれを乗り越えようとする姿が、SEXを通して描かれています。
映画では、作品の舞台を和歌山に移し、紀伊半島の雄大な太平洋の海岸線をフルロケ。その自然描写は圧倒されます。そしてその自然の中で繰り広げられる、野外SEXのオンパレード…。
今回、そんな山川純一の再評価、作品集の復刻を記念して、この『海から来た男』をリバイバル上映いたします。ぜひ、山川ワールドを堪能して下さり、気に入って下さった方がいらっしゃいましたら、作品集のほうにも目を通して頂きたいと思います。山川純一という、素敵な作家がいたことを、僕らは決して忘れないように。
なお、残念ながらこの作品の上映中に映画館にこれない方、興味があるんだが遠方なのでという方、この作品はビデオでも見ることが出来ます。
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◆スタッフ・キャスト◆
[監督]武田英幸 [脚本]剣崎譲、西口明寛 [撮影]池田俊巳 [編集]酒井正次 [原作]山川純一「海から来た男」より [製作・配給]ENKプロモーション
[出演]森健二、梅田なつき、早瀬勇治

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仮面の宿命 美しき裸天使 (7月11日(火)まで上映)

仮面の宿命 美しき裸天使のポスター画像◆解説◆
人生の終焉に現れた青年!
老教授は若かりし日の恋人を思い出す…。
夜間のフリースクールで授業する木月は受講生の陽一に興味を抱いていた。
ある日、授業の後頭痛で倒れた木月は、二十数年前に死んだ年下の恋人・岩瀬の幻影を見る。倒れた木月を気遣い、生徒の透が病院に連れて行き自宅まで送る。木月の部屋には岩瀬と裸で遊んだ時の記念であるガスマスクが置かれていた。木月に好意を寄せている透は、そのまま木月と結ばれる。
そんなある日、木月は陽一と透を家に招き写真のモデルを依頼する。陽一はヌード写真と聞いて驚く。木月は、学問は肉体により伝達されることも必要だと陽一に説く。しかし、陽一だけは全裸になれなかった。木月は陽一の職場にも出かけ物陰から見つめるようになる。透はそんな木月に嫉妬する。
木月は頭痛により腫瘍が発見されたことを事務局次長の吉本に告げる。岩瀬の幻影を見るのは彼が迎えにきたのだと木月は思い…。
ゲイである事が世間では許されなかった時代の淡くせつない恋…。
3年ぶりの登場となる山崎ワールド!ご期待下さい!!

◆スタッフ・キャスト◆
[監督・脚本]山崎邦紀 [撮影]大江泰介 [照明]ガッツ [音楽]中空龍 [編集]有馬潜 [録音]シネ・キャビン [助監督]新居あゆみ [スチール]本田あきら [製作]株式会社旦々舎 [提供]オーピー映画
[出演]牧村耕次、小笠原黎、久保田泰也、神夜、佐々木共輔

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