日劇ローズ上映作品のご案内


天使の楽園 (3月14日(火)まで上映)

◆解説◆
鈴木章浩。この人が日本のインディペンデント・ゲイ映画に果たした功績は計り知れない。大木裕之監督の数多くの作品でプロデューサーを勤め、作品を生み出し、またそれを海外へ紹介し続けた。大木作品が世界で評価されているのは、彼がいたからだ。
また、逆に海外の優秀なゲイ映画を積極的に日本に紹介もした。『真夜中のダンサー』『ラテンボーイズ・ゴー・トゥー・ヘル』『スキンフリック』など彼がいなきゃぼくらが見ることがなかったであろう作品も数多い。
最近では、ヨハン・ポーリックの「ボーイズラブ・シリーズ」も全て彼が仕掛け人だ。そんな実績の中で、ついにと言おうか、満を持してといおうか、鈴木章浩が初監督作品として創ったのがこの『天使の楽園』だ。
映画は全篇、プライベート感覚のざらついた色調で撮られ、このままでいいんだろうかと悩みながら生きている、主人公のゲイの青年の揺れる心の中を覗いているような気がしてくる。親しい人の死、ゲイとしての恋、進むべき道、自分探し、青年の心と肉体の旅は、東京から高知へと導かれていく…。
この作品でも鈴木監督は積極的に海外へと進出し、ロッテルダム国際映画祭、ベルリン国際映画祭など、10ヶ国以上の一般映画祭やレズビアン&ゲイ映画祭で上映され、高い評価を得たそうだ。
見ていて本当に不思議な気分になってくる映画だ。自分がゲイでいることの安心感…、フトそんなことを考えてしまう。それこそがスズキワールドへの正しいはまり方なんだろう。この気分をぜひ、あなたも感じに来て欲しい。
◆スタッフ・キャスト◆
[監督]鈴木章浩 [脚本]ジュンキチ、タカシ、鈴木章浩 [撮影]ジュンキチ [音楽]KUJUN、大木裕之、藤島晃一、角谷美知夫 [録音]鈴木昭彦、吉松亮子 [編集]フィルムクラフト [スチール]石田章、浜口真吾 [製作]PISS FACTORY [提供]ENKプロモーション
[出演]今泉浩一、末広あきら、黒岩アキラ、葉月螢、大木裕之、藤島晃一、モア、小倉東、ジャスミン、ツバキ、鈴木佳子、アキラ、荒威勝彦

シコ食い込んじゃった (3月7日(火)まで上映)

◆解説◆
シコシコシコ、腰を入れて、突き倒し…、オトコ48手のうら表!!
マニラ市街。フェルナンド・スズキが日本の相撲人気に目をつけ、一儲けしようと考えたのが、現地での相撲教室の開催だった。日本で力士として成功したい若者を募集するのだ。予想外の応募者の多さに笑顔の絶えないフィルナンド。早速、合宿を始めるが、シコの踏み方はおろか、まわしを締めたことのない若者たちに相撲を教えるのは大変だった。一汗かいた若者がシャワーを浴びる姿を見つめるフェルナンドは、そのうちの一人、エンリコのに目を付けた。早速部屋へ呼び出して…。
ポルノ映画の巨匠・小林悟がフィリピン・マニラにて撮影した本格海外ロケ作品。アジアンな逞しい男たちが勢揃い。
◆スタッフ・キャスト◆
[監督・脚本]小林悟 [撮影・照明]柳田友春 [製作]シネコスモジャパン [配給]大蔵映画株式会社 [提供]オーピー映画
[出演]港雄一、ボーイ・オカンボ、ジュン・ミラン、アナ・リサ、ジョン・アンバオ、メル・ランボー

