小倉名画座②上映作品のご案内


オレ達のこじらせメロディー (11月11日(火)まで上映)

◆解説◆
あの日の続きを、口ずさんでくれ!
大学生男子の涼は同級生の夏雄と愛しあっていた。事後でベッドに横たわっていた2人。涼は何か作るから一緒に食事しようと夏雄を誘うが、彼は素っ気ない。夏雄は涼だけでなく女性とも付き合っており、浮気してる事がバレたっぽいからと、彼女のご機嫌を取りに出て行き、涼は寂しく1人取り残された。その頃、海岸の浜辺で自撮りをする派手な女の傍で曲作りをしている、ミュージシャン・真也がいた。2人の様子を見て呆れ顔で近づいて来る真也のマネージャーは、医者が再検査を求めていると心配そうに体調を確認するが、真也は病院が大嫌いだから無理だと答えた。彼の指は、思うように動かせなくなってきた。
夜、別荘でギターを弾いている真也は、ふと25年前の事を思い出した。ボロアパートの一室で、若き日の真也が歌を口ずさみながらギターを弾いていた。洗面器を抱えて銭湯へ行こうとしている真也に、同じアパートで上の階の住人が、先月越して来たが挨拶しそびれていたと声をかけてきた。音漏れしていたらしく、ギターを褒められ嬉しそうな真也。その後、2人で銭湯へ向かったが…。
どんなにうまく隠しても浮気はいつの日かバレてしまう。それは相手を悲しませるだけでなく、自分自身にも不幸が訪れるかも? そんな大人のことを描く物語。
◆スタッフ・キャスト◆
[監督・脚本]吉行由実 [撮影監督]倉本和人 [録音・編集]西山秀明 [ラインプロデューサー]江尻大 [選曲・効果]うみねこ音響 [整音]竹内雅乃 [スチール]本田あきら [劇中音楽監修]樹カズ [監督助手]赤羽一真 [撮影助手]郷田或 [ポストプロダクション]スノビッシュ・プロダクツ [仕上げ]東映ラボ・テック [制作]オフィス吉行 [提供]オーピー映画
[出演]山口雄大、光永勇輝、赤羽一真、八ッ橋さい子、杉浦檸檬、吉行由実、樹カズ

仮面の誘惑 (11月18日(火)まで上映)

◆解説◆
『狂った舞踏会』『フェチスト 熱い吐息』と常に時代の問題作を発表し続けてきた、鬼才・佐藤寿保監督の原点はこの作品にあった!
永遠の美少年、碓田清司が演じるのは、屈折した心を持つタカシ。タカシは最も愛していた姉を奪っていった姉の夫、つまり義兄に犯されてしまう。初めて知った男とのSEX。タカシは憎むべきはずのその義兄に、抱かれていく度に次第に惹かれていく自分を知り、衝撃を受ける。この自分の心と身体の欲求を断絶する方法は…。
嫉妬、憎悪から生まれる愛の怖さ。人間の深層心理にある心と裏腹の性欲。それらを佐藤監督は見事に切り取っていき、この作品を色褪せることのない傑作に仕立て上げた。
ほとんどのシーンを画面をナナメに捉えた映像など、画期的な手法も高い評価を得た傑作!
なお、残念ながらこの作品の上映中に映画館にこれない方、興味があるんだが遠方なのでという方、この作品はビデオでも見ることが出来ます。
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◆スタッフ・キャスト◆
[監督]佐藤寿保 [助監督]瀬々敬久 [脚本]夢野史郎 [撮影]斉藤幸一 [音楽]早川創 [照明]加藤博美 [編集]酒井正次 [製作・配給]ENKプロモーション
[出演]佐野和宏、碓田清司、萩尾なおみ、池島ゆたか、かしば武司、小野幸一郎、雅淡海、国東玄海、小笠原上海

