小倉名画座②上映作品のご案内


炎の男たち (10月7日(火)まで上映)

◆解説◆
最近本屋に行くと、『患者が選ぶ良い病院ランキング』だの『この病気にかかったらこの病院に行け』といった本がやたら多いのが目に付く。果てには『医者が選んだ良い病院ランキング』なんていう身内による暴露本かといった類のものまで出だした。昔は病院とは「診てもらう」ところだったが、今は患者が「診させてやる」時代になったということか。この変化は凄い。
で、本作。病院が舞台である。この病院、ゲイの人たちにとっては、良い病院か、あるいは悪い病院か…。この病院の医者、とにかくスケベで、精力絶倫のゲイである。自分の受け持ちの患者でお気に入りの青年には、優しく接し、親身になって診療し、元気になるにはいいSEXが一番だよ、とか何とか言って一発やってしまう。で、次の病室へ行くと、そこにはあまり気に入らない患者がいる。その彼には、お前の病気はこうして治すのが一番だと、鞭やらバイブやらを使って、もうムチャクチャにいたぶってSM治療をやってしまい、最後には顔射で、またまた一発。患者はどちらにしても、先生と毎日してしまうわけだ。どうです、こんな病院は、あなたにとって良い病院ですかね?
そこに一人新規の患者が入院してきて、その患者が医者のお気に入りの青年に色々とちょっかいを出してきたものだから、医者は嫉妬からよりムチャなことをやりだして、もう最後には病院の中は収まりのつかない乱交会場のようになってしまって…。
とにかくエロい。全篇バリエーションに飛んだSEXのオンパレードだ。そして、山崎脚本、浜野監督作品のコンビによるお馴染みのユートピアへのアプローチというテーマもちゃんと描かれていて、まさにエロ映画としての満足度は高い。
役者陣も、医者役の池島ゆたか、青年患者役の津川たかしなどが好演。抜きどころ満載だ。さ、で、最初のテーマ、あなたはこんな病院に入院して、SM治療を受けてみたいですか?
なお、残念ながらこの作品の上映中に映画館にこれない方、興味があるんだが遠方なのでという方、この作品はビデオでも見ることが出来ます。
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◆スタッフ・キャスト◆
[監督]浜野佐知 [脚本]山崎邦紀 [撮影]稲吉雅志 [照明]伊和手健 [助監督]毛利安孝 [製作]株式会社旦々舎 [配給]ENKプロモーション
[出演]津川たかし、セリーヌ管、甲斐太郎、鈴木静夫、岡崎一隆、中村憲一、池島ゆたか

ビースト・シャドウ 暴行の爪痕 (10月14日(火)まで上映)
◆解説◆
目覚めたケダモノの熱い毒牙。もう誰も逃げられない…。
植木職人の水男と見習いの風男、その恋人石男がキャンプ場に休暇にやって来た。風男が好きな水男はイチャつく二人を見て嫉妬を募らせた。そんな思いを紛らすように一人散歩に出た彼は、アラブ人のような一枚布をまとった男に犯された。水男がその事を言い出せぬままでいると、今度は石男が餌食になった。怒りに燃えた石男と風男は男の正体を暴こうと決意する。
その頃、元ラガーマンの夢男が一枚布の女と出会った。夢男は一枚布の男に犯されたことがあるが、一瞬の出来事だったためそれが現実か夢なのかをはっりさせるべく、男との再会を願っていた。女は布男の正体を話し始め…。
“ピンク界のデビッド・リンチ”こと山崎邦紀監督による幻想的かつバイオレンスなゲイ・ムービー。
◆スタッフ・キャスト◆
[監督・脚本]山崎邦紀 [撮影・照明]岩崎智之 [音楽]中空龍 [録音]シネ・キャビン [製作]株式会社旦々舎 [配給]オーピー映画
[出演]垂柳敦詩、平倫太郎、平川直大、柳東史、三浦影虎、佐々木基子

