小倉名画座②上映作品のご案内


青春肉弾戦 (6月17日(火)まで上映)

◆解説◆
3人の、新宿2丁目で生きている青年が主人公。
しっかり者で、ゲイバーを任されて、その日その日を一生懸命に働き、生きている男。そんな彼に好意を持っていて、彼の力になりたいと、その店で働き、尽くしている男。世の中全てに不満を持っていて、自堕落にその日その日を生きている男。そんな3人の生き様、出会い、関わり、恋、SEXを、2丁目という街の視点で描いた異色作だ。
この作品に登場する人物たちが、全員ゲイであることに何の違和感も感じない。つまりゲイ映画に登場する人物たちだから、全員がゲイであってもかまわないだろうというスタンスで作られているのだ。『ファインティング・ニモ』を見て、魚が人間の言葉を喋るのがおかしいといっても仕方がないだろうというというのと、同じ感覚だ。そこが2丁目の視点という意味なのだが、そこのところを浜野監督と脚本の山崎氏は上手く描いている。
そしてしっかり者を演じている工藤克巳がラスト近くに見せる蝋燭ショーの場面。これが話しの展開に重要なシーンになるのだが、理屈的にいけば、これはちょっと苦しい。だが、映画全体に流れているスタンスがあるのと、本当に見事なほど美しいシーンなので、一気に引き込まれていってしまうのだ。そして納得する。ある意味、これは映画としての本質なのかもしれない。絵の力で見せるということで。
そして心を許しあった3人が見せる3PによるSEX。これは圧巻だ。思わず自分もスクリーンの中に入っていきたくなる。もちろん、その時は誰もがパンツを脱ぎ捨てて…。
なお、残念ながらこの作品の上映中に映画館にこれない方、興味があるんだが遠方なのでという方、この作品はビデオでも見ることが出来ます。
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◆スタッフ・キャスト◆
[監督]浜野佐知 [脚本]山崎邦紀 [撮影]河中金美 [照明]秋山和夫 [制作]鈴木静夫 [製作]株式会社旦々社 [配給]ENKプロモーション
[出演]工藤克巳、山田宏、藤沢行弥、芳田正浩、中村憲一、ゴブリン森口、米田共、南条千秋

僕らの学園 禁欲 (6月24日(火)まで上映)

◆解説◆
ホモ先生の笑顔と愛が、悪ガキの心をゆれ動かせた!!
英語教師の貴之は、ゲイというだけで学校から煙たがられていた。
この夏は問題児の補習が行われる田舎の分校に行かなければならない。しかも今回は超問題児の丸山だけが補習にやって来る。学校側としては、これが原因で貴之に辞めて貰いたいのだった。
貴之はしばしの別れとなる愛人のトミーに愚痴を言いながら彼に抱かれ癒されるが…。
金八先生を超えた愛ある先生の登場だ!
◆スタッフ・キャスト◆
[監督・脚本]小林悟 [撮影]柳田友貴 [製作]シネコスモジャパン [配給]大蔵映画株式会社 [提供]オーピー映画
[出演]白戸正一、沢まどか、朝田淳史、東小夜子、芳田正浩、宮崎一郎、坂入正三

