小倉名画座②上映作品のご案内


どっちの男だ! (5月20日(火)まで上映)

◆解説◆
ハードなSEXシーンを撮ることにかけては、まさに右に出るものがいない浜野佐知監督(『奴隷調教 ドラゴンファクトリーの男たち』『男街行き快速急行』『炎の男たち』など)が、ゲイのユートピア作りというテーマに挑んだ快作。
親族から遺産として、新宿に残るボロ旅館を相続した男。建物はボロいけど、腐っても新宿、土地があるんだからかなりの値になると思っていたが、そこはゲイ専用の旅館だった。その上、親族には大きな借金があって、相続するとその借金まで抱え込んでしまうということが分った。悩んだ男は、結局そこを売るしか方法がないことに気付くが、その旅館の住人たちからは猛反発を受ける。ここは僕たちの理想郷なんだ、ここではゲイたちが自分を隠さず、全てをさらけ出し、欲望のまま自由に愛し愛されることのできる唯一の場所なんだ、ここを無くすのは絶対に反対だ、と。ゲイのユートピア?男は理解に苦しんだが、彼らが自由にSEXをしまくる姿を見ているうちに、次第に男の中の何かが崩れ始めてきた。そんな中、土地の買い上げを狙う悪徳不動産業者が現れて…。
結構重いテーマなんだが、それをセリフなどで語らず、全てSEXシーンで表現しちゃうところが浜野監督の真骨頂だ。ユートピアを追い求めるというのは、浜野監督と脚本の山崎邦紀のコンビ作では数多いが、この作品ではゲイタウン、再開発といった新宿という町の特性が、存分に生かされていて説得力を高めることに成功している。まさにエロは、全てを超越しているのだ。
なお、残念ながらこの作品の上映中に映画館にこれない方、興味があるんだが遠方なのでという方、この作品はビデオでも見ることが出来ます。
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◆スタッフ・キャスト◆
[監督]浜野佐知 [脚本]山崎邦紀 [撮影]稲吉雅志 [助監督]荒木太郎、毛利安孝 [製作]株式会社旦々舎 [配給]ENKプロモーション
[出演]南条千秋、吉本直人、山口健、太田明、山本竜二、久須美欽一

俺と彼氏と彼女の事情 (5月27日(火)まで上映)

◆解説◆
恋人同士のオトヤと淳平。突然、オトヤから結婚したことを告げられた淳平。それも偽装結婚だと。相手はルリという女性で、精神疾患を患っているから偽装結婚にちょうどいいと宣った。むかつく淳平。だが愛撫されると…何も言い返せなくなり、結局認めてしまった。
ある日、オトヤの家を尋ねた淳平は、発作を起こしたルリを助け、3人で住むことになった。新婚家庭なのに同居人?そこに違和感を覚えたルリの父親のせいで、オトヤがゲイだとバレてしまい…。
新年最初を彩る池島ゆたか監督の新作映画は『結婚』がテーマ。男女の結婚、同姓との結婚。本当に愛するなら性別は関係ない。そんな新時代映画です。もちろんエロの巨匠・池島監督。Hシーンも見応え充分で、イケメン達がその裸身を惜しみなく晒します。見逃せないゾ♪
◆スタッフ・キャスト◆
[監督]池島ゆたか [脚本]五代暁子 [撮影監督]清水正二 [撮影]海津真也 [編集]山内大輔 [助監督]菊嶌稔章 [スチール]津田一郎 [録音]小林徹哉 [音楽]大場一魅 [製作]セメントマッチ [提供]オーピー映画株式会社
[出演]鶴田雄大、松本渉、黒木歩、セシオ、樹カズ、野村貴浩、池島ゆたか、山ノ手ぐり子、なかみつせいじ、松井理子

