小倉名画座②上映作品のご案内


鎖縛 SABAKU (4月22日(火)まで上映)

◆解説◆
これほど映像が力を持った映画というのは、近年珍しい。そしてこの作品の監督は、これがデビュー作というのだからなおさら驚く。冒頭の1秒から、ラストのエンドクレジットまで、まさに映画である。
この作品が描くのは拷問だ。それも完膚なきまでの、執拗な拷問シーンのオンパレード。飛び散る血液、燃え盛る炎、響き渡る悲鳴…。正視できるか、興奮でチ○ポがギンギンになるか、貴男はどちらだろう。
作品の元になっているのは、今、何かと話題の少年法である。が、単にその是非を問うたり、意見を押し付けようとしたりする作品ではない。
愛する一人息子を、ゲイの仲間からの集団リンチで殺されてしまった男。が、犯人の少年たちは法で守られ、数年で出所してきたのだ。それを知った男は、彼らを拉致、監禁して、復讐の拷問を加えていく。息子の味わった苦しみと同じように、いやそれを何倍にもして。が、その拷問の最中、オトコの心の中には別の感情が湧いてきてしまって…。
愛する息子、その息子のゲイとしてのセクシャリティーを絶対に認めなかった父。が、死んでしまった息子から、復讐という行為を通して教わっていくもの…。まさに、究極の愛の映画である。
さて、前述のように、監督のカジノはこの映画が第1回監督作品である。およそデビュー作とは思えない圧倒的な出来栄えで、絶大なる評価を受け、2000年のピンク映画大賞で、ゲイ映画でありながら最優秀新人監督賞を受賞した。そのことだけでもこの映画の凄さが分かってもらえるだろう。
SMを超えた、SM。映画タイトル『鎖縛-SABAKU-』がそれを表している。
なお、残念ながらこの作品の上映中に映画館にこれない方、興味があるんだが遠方なのでという方、この作品はビデオでも見ることが出来ます。
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◆スタッフ・キャスト◆
[監督]カジノ [脚本]南木顕生・カジノ [撮影]芦澤明子 [照明]西村幸雄 [助監督]黒川幸則 [製作・配給]ENKプロモーション
[出演]佐野和宏、立澤和博、利根川尊俊、佐藤幹雄、伊藤清美
ベイブリッジ 慕情 (4月15日(火)まで上映)

◆解説◆
愛のかけ橋の下は、薔薇の波が沸き立つ…。
横浜にあるスナックのマスター・高取と従業員のトニーは恋人同士。毎晩店が終ると、二人は車でベイブリッジを渡り、高取の高級マンションで愛し合っていた。
ある晩、二人は橋の上で寂しそうな青年を見かけ、トニーは彼に一目惚れをしてしまうが…。
素直になれない男の子たちの関係を、巨匠・小林悟が気心の知れたキャストを集めて撮影した何度も見直したくなるような、何だか見たことあるような不思議な作品です。お楽しみに!
◆スタッフ・キャスト◆
[監督・脚本]小林悟 [撮影]柳田友貴 [録音]シネ・キャビン [編集]フィルム・クラフト [製作]シネコスモジャパン [配給]大蔵映画株式会社 [提供]オーピー映画
[出演]山川聖、夏木紫門、沢まどか、坂入正三、松友伊代、板垣有美

