小倉名画座②上映作品のご案内
愛ゆえに ラブ・アゲイン (1月7日(火)まで上映)
◆解説◆
製薬会社で社長をする男はゲイで、ある日かつて自分の愛した男にそっくりな青年を見かけた。彼はおもわず後をつけてその男の家に忍び込み、その青年もゲイで恋人と愛し合っていることを確認した。
彼は若返りの薬を開発する科学者の元を訪ねると実験薬をゲットし、一気に若返った。その頃、青年は恋人の男に別れを告げられていた。青年と恋人との出会いは、酔って絡まれていた青年を助けてくれ、そのまま抱かれて初体験を迎えてしまった。自分がゲイだと自覚したのも、この初体験のおかげだった。だからこそ別れはショックだった。
青年には父親がゲイで男と浮気していたことがバレ家庭崩壊した過去があり、沈んでいた青年の元へ父親が現れた。実はこの10年間、父親はこっそり息子である青年を監視していて、その上、父親の浮気相手の男こそが社長の男だった。
男が今、息子と同じくらいの年に若返っていることを知ると、不治の病を隠す父親には若返りこそが病を治す唯一の手段に思えて…。
この最新ゲイ映画は「時間軸」のズレこそが重要で、歳を重ねた男たちがあの頃に戻りたい。あの時こうすればよかった。そんなことを若返りを通して体験できたとしても、本当に幸せになれるのか。そんな経験を疑似体験できる奥深い夢のようなゲイ映画が登場だ!
もちろん見た目もイケメンだらけのパラダイス映画なのでお楽しみに♪
◆スタッフ・キャスト◆
[監督]国沢実 [脚本]高橋祐太 [撮影・照明・編集]渡邊豊 [録音]大塚学 [スチール]本田あきら [助監督]菊嶌稔章 [音楽]與語一平 [撮影助手]渡邊千絵 [仕上げ]東映ラボ・テック [製作]フリーク・アウト [提供]オーピー映画株式会社
[出演]仲井間稜、中野隼斗、安藤ヒロキオ、吉良星明、みずとりらんらん、野間清史、竹本泰志
わがまま旋風(センセーション) (12月30日(月)まで上映)
◆解説◆
今は一般映画の監督や、『ミナミの帝王』シリーズの脚本家などで活躍する、友松直之監督が『バラードに抱かれて』に続いて発表した、異色のゲイ映画である。
かつて、恋人の優司を事故で失った大前は、その日を境にゲイであることを封印して、真面目なサラリーマン生活を送り、結婚もした。何気ない日常。そんな毎日が続いていく中、大前は自分の人生というものを失いかけてしまっていた。もう一度自分に帰らなくては!大前は、妻と離婚し、そして会社も辞め、劇団を作ることにした。昔、優司とは劇団をやっていたのだ。
新しい劇団の仲間たち。そこにはゲイとして人生を謳歌している青年・秀夫がいて、そして優司とうりふたつの青年・正司がいた。その不思議な運命に戸惑いながらも、大前はその二人とどろどろの肉体関係を続けながら、芝居作りに励んでいく。かつての輝きを取り戻しつつある大前の元には、昔の仲間たちも多数集まり出してきて…。
そしていよいよ、大前たちの劇団「わがまま旋風」の初公演の日がやってきた。満員の観客。進行する舞台。が、そのカーテンコールに…。
劇団が出来て、芝居を作り出し、そしてその幕が開き、舞台公演の模様がバシバシ挿入されと、まるでドキュメンタリー映画のように進行していく。それも多彩なカット割りを多用しているため、次々とシーンが飛び込んでくるようだ。自主映画出身の監督の本領発揮というところか。
本当に芝居の進行に合わせて1年間かけてロケした作品なので、桜の風景から、海水浴、紅葉、雪景色と、季節感だけでも豪華だ。他の作品ではちょっと、こういう作りは出来ない。また、舞台の大道具の隅や、ボロ4畳半のアパートなどのSEXシーンは、妙に生活感が見えて、リアルでエッチ。そそられる。
見ながら、あなたが大前たちの「わがまま」に付き合ううちに、不思議な感触が残っていく、そんな映画である。
なお、残念ながらこの作品の上映中に映画館にこれない方、興味があるんだが遠方なのでという方、この作品はビデオでも見ることが出来ます。
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◆スタッフ・キャスト◆
[監督]友松直之 [脚本]友松直之、大河原ちさと [プロデューサー]駒田愼司 [撮影]横山健二 [音楽]アリス・セイラー [製作・配給]ENKプロモーション
[出演]風太郎、三沢史郎、松蔵宏明、江口恵美、林日出夫、松本明敏、アリス・セイラー、辻本優美