小倉名画座②上映作品のご案内
貴公子たちの戯れ (5月7日(火)まで上映)
◆解説◆
『モーリス』よりも激しく、『アナザー・カントリー』よりも熱い。イングランドの美しい田園の風景をバックに、貴公子たちの饗宴が繰り広げられる。イングランドの美しい夏の午後のひととき。甘美な官能の世界に浸る貴公子たち。
舞台は美しい英国の田園地方。夏も終わりに近づいたある日の午後、友人たちを招いて庭でピクニックを楽しむ少年たちは次々に官能的な逢瀬を重ねていく。庭園で庭師と少年は愛を交わし、テニスやボートにいそしむ少年たちは次々と情事を重ねていく。それは過ぎ行く夏の日を惜しむかのように、情熱的なひとときだった。
英国を舞台にした作品といえば『モーリス』『アナザー・カントリー』『眺めのいい部屋』などが思い浮かぶが、この作品はそれらの作品を彷彿とさせながら、いっそうエロテックに、美しくも悩ましい貴公子たちの愛の世界を映し出し、クラシックの名曲の美しい調べをバックに、激しいエロスの世界がノスタルジックなムードの中、繰り広げられる。
◆スタッフ・キャスト◆
[監督]マーク・エイサー、ステファン・ブルフィールド [脚本]マーク・エイサー [原題]Hazy Days of Summer [提供]S.I.G [配給]ENKプロモーション
[出演]リチャード・マーク、アンソニー・サンダース
二つのゼロ (5月14日(木)まで上映)
◆解説◆
禁断のSEX、嫁婿とのSEX。ああ、私は狂っていく、落ちていく。
ある都市の市長である米田は、細かいことまで気づくゆえ、市政には定評があったが、なぜかプライベートな面は無頓着。実の娘の男関係さえ分かっていない。そんな娘が連れてきた恋人は、なんと以前に自分が関係を持ったことのある大学院生の汐見だったから大変だ。米田に恋していた汐見は、あらゆる手で接近、なんと米田の娘をてなづけて近づいてきたのだった。
将来を約束されていたノンケ男が、何もかも捨て一夜を過ごしたゲイの男に溺れていく様を描いた悲劇。禁じられれば禁じられるほど燃える男の恋を描いた、儚くも切ない物語は、あなたを共感の泉に連れ去ることでしょう。
◆スタッフ・キャスト◆
[監督]浜野佐知 [脚本]山崎邦紀 [撮影]田中譲二、松本治樹、鏡早智 [照明]秋山和夫、上妻敏厚、稲垣従道 [助監督]松岡誠、関谷和憲 [音楽]藪中博章 [録音]ニューメグロスタジオ [編集]フィルム・クラフト [製作]株式会社旦々舎 [提供]オーピー映画
[出演]破壊三郎、杉本まこと、関山和人、久須美欽一、伊藤岳人、荒木太郎、吉行由実、青木こずえ