小倉名画座②上映作品のご案内
NUDE MAN 麗人に乾杯 (3月12日(火)まで上映)
◆解説◆
入学のために田舎から出てきた18才少年。不動産屋に紹介されたルームシェアの相手は女子のような男だった。男らしくなりたいと入部したボクシング部に、彼(彼女?)までが面白がって、マネージャーとして入部しやがった。かわいいマネージャーの出現に部員たちは大喜びだったが、秘密を知っている少年は複雑で…。
まだゲイとおおっぴらにカミングアウトできない時代に、女装男子を貫くマネージャーと、実はゲイなのに言えない少年の対比はおもしろい。が、ノンケだったはずの登場人物が簡単にゲイになってしまうストーリーはちょっと夢物語的でもあり、約30年前の人たちのゲイに関する認識でもあるんだろう。ロマンポルノ全盛の時代にピンク映画を多く撮っていた平川弘喜監督の娯楽ゲイ映画。肩肘張らずに見ると楽しい作品だ!
なお、残念ながらこの作品の上映中に映画館にこれない方、興味があるんだが遠方なのでという方、この作品はビデオでも見ることが出来ます。
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◆スタッフ・キャスト◆
[監督]平川弘喜 [脚本]沢木毅彦 [撮影]河中金美、二本松昭彦 [照明]森久保雪一、坂本太 [編集]酒井正次 [助監督]伊藤博之 [製作]雄プロダクション [配給]ENKプロモーション
[出演]岬かおる、速水健二、川上賢二、松永朗子、奥田茂、前島徹、佐藤博、市川昭文、矢野晴彦、尾加野忠彦、坂上雅一、鶴田義直
せつないかもしれない (3月19日(火)まで上映)
◆解説◆
「東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」で公式上映され、大好評だった本作が、いよいよ登場です。
大学卒業後、念願の広告代理店に入社した高木聡は、張り切って社会人生活をスタートさせた。聡には友達以上、恋人未満のカレシがいるが、その彼に会社の話しをしようとしても、彼は聡の身体ばかり求めて一向に聞いてくれない。「俺は身体だけの存在か」。聡と彼の間は少し距離が広がってしまった。
そんな聡だが、仕事は頑張った。実は上司の古川に惹かれ始めていたのだ。しかし古川は、聡の同僚OLと付き合っているノンケだ。所詮叶わぬ夢なのだが、バリバリかっこよく仕事をこなす古川への思いは日々高まっていく。
一方その古川、実は学生時代に、ゲイの先輩にレイプされた経験があった。それはトラウマとして残り、古川はSEXそのものに臆病になっていた。
会社の飲み会。同僚女子社員が聡に猛烈にアタックを仕掛けてきた。それが鬱陶しくなった聡は、ついにみんなの前でゲイであることをカミングアウトしてしまう。次の日から社内の空気は一変してしまった。好奇の視線に晒される聡。が、古川はそんな社内を一喝し、今までと変わらずに聡に接してくれた。ますます聡はせつなくなってしまう。そんなある日、古川のミスで会社でトラブルが発生してしまう。古川は休みだった。とっさに聡はそのトラブルを「新人であるぼくのせいです」と言って、取引先に向って走り出すが…。
快調・吉行監督、4作目のゲイポルノ作品。今作も人を愛することの素晴らしさを、監督独特の作風で静かにぼくらに伝えてくれる。なんか見終わった後に、とってもハッピーになれるのだ。
主演は『浮気なぼくら』『キミニ惚レテル』で、ファンから絶大な支持を得た千葉尚之。スーツ姿もバッチリで、先輩に憧れるリーマン役を好演。スーツフェチの皆さんには、もうそんな千葉くんを見るだけで勃起もんです。
さ、ちょっと「せつないかもしれない」恋の行方、どうなるのか、あなたも一緒に成就してみませんか。
◆スタッフ・キャスト◆
[監督]吉行由実 [脚本]本田唯一、吉行由実 [撮影・照明]岩崎智之 [音楽]加藤キーチ [録音]シネ・キャビン [編集]鵜飼邦彦 [助監督]小川隆史 [製作]吉行プロ [提供]オーピー映画
[出演]千葉尚之、岡田智宏、平川文人、野村貴浩、林由美香、なかみつせいじ、鈴木敦子、秋津薫、望月梨央、白石雅彦