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小倉名画座②上映作品のご案内

【上映期間】 3月15日(水)~21日(火・

海から来た男 (3月28日(火)まで上映)

海から来た男のポスター画像◆解説◆
昨秋、月刊「薔薇族」の発刊元、第二書房から、山川純一の作品集が出版されました。それを機に山川純一の再評価が高まっています。
山川純一。漫画家。「薔薇族」に数年にわたって作品を発表し、忽然と姿を消したとのこと。現在はまったく消息が不明だと、編集長の伊藤文学さんは書いておられました。丁寧な絵作り、優しいラインタッチ、そしてゲイの気持ちを何よりも端的に表したストーリーなど、その活躍期間は短いながら、読者に強力な印象を残した漫画家でした。何冊か彼の作品集は発売されたのですが、やがて絶版になり、もう改めて読むことが出来ない状態が、ここ何年か続いていました。
それが昨年、かつてのファンの要望などにより、一冊にまとめられ、復刊され、その一部作品が「薔薇族」誌上にも再録されました。久し振りに読んでみて、やはり面白く、一向に古びれていないと感じました。また改めて筆を持ってほしい、そう素直に思ったものです。
そんな、今や伝説の、といった言葉が似合いそうな山川作品ですが、唯一映像化されている作品があるのをご存知でしょうか。それが今回の『海から来た男』です。
人生に絶望して、どこか死に場所を求めて海岸にやってきた中年の男。が、その海岸はゲイビーチだった。そしてそこで男は、ひとりの訳ありのゲイの青年と出会うが…。
山川らしい、丁寧な展開で、世間の壁に傷付いたゲイの心理とそれを乗り越えようとする姿が、SEXを通して描かれています。
映画では、作品の舞台を和歌山に移し、紀伊半島の雄大な太平洋の海岸線をフルロケ。その自然描写は圧倒されます。そしてその自然の中で繰り広げられる、野外SEXのオンパレード…。
今回、そんな山川純一の再評価、作品集の復刻を記念して、この『海から来た男』をリバイバル上映いたします。ぜひ、山川ワールドを堪能して下さり、気に入って下さった方がいらっしゃいましたら、作品集のほうにも目を通して頂きたいと思います。山川純一という、素敵な作家がいたことを、僕らは決して忘れないように。
なお、残念ながらこの作品の上映中に映画館にこれない方、興味があるんだが遠方なのでという方、この作品はビデオでも見ることが出来ます。
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◆スタッフ・キャスト◆
[監督]武田英幸 [脚本]剣崎譲、西口明寛 [撮影]池田俊巳 [編集]酒井正次 [原作]山川純一「海から来た男」より [製作・配給]ENKプロモーション
[出演]森健二、梅田なつき、早瀬勇治

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メモリーズ (3月21日(火・)まで上映)

メモリーズのポスター画像◆解説◆
それは一発のフィストSEXから始まった!
押尾はある日気づくと、パーティで知り合った男と知らぬ間に岩場でSEXしていた。まるでそのパーティ自体が夢の中での出来事のようだった。迷彩服の男たちに囲まれている自分自身。SM、女装、乱交…。いろんなことが次々に襲ってきて…夢から醒めても夢。終わりのない夢のようだ。これは悪夢なのか?
ストーリーテラー山崎監督が贈る、リアルとバーチャルが錯綜する輝きの瞬間。人としての快楽の時間は永遠に続くのか?乞うご期待!

◆スタッフ・キャスト◆
[監督・脚本]山崎邦紀 [撮影]鈴木一博 [照明]上妻敏厚 [編集]酒井正次 [音楽]中空龍 [助監督]加藤義一、紀伊正志 [製作]株式会社旦々舎 [配給]大蔵映画株式会社 [提供]オーピー映画
[出演]柳東史、MASA、山口健三、山本清彦、杉本まこと

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