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小倉名画座②上映作品のご案内

【上映期間】 12月15日(水)~21日(火)

デッドライン 島唄よ響け、男たちの魂に (12月21日(火)まで上映)

デッドライン 島唄よ響け、男たちの魂にのポスター画像◆解説◆
空前の沖縄ブームだという。
青い空、エメラルドグリーンの海、情に溢れる人々…。いわゆる癒しの場所として、都会人たちを惹きつけてやまないのは当然だろう。
そんな沖縄でオールロケをした、超豪華な作品が、この『デッドライン~島唄よ響け、男たちの魂に~』だ。
何といっても、キャスト・スタッフ全員が、10日間も沖縄に入り込んで、じっくりと腰を落ち着けて撮影をしたという、成人映画業界では考えられない快挙をやってのけた、快作である。
監督は新里猛作。ウチナンチュー(沖縄人)2世である。新里監督本人は本土で生まれ育ったので、本当の沖縄は知らないと言う。だが両親から受け継いだ沖縄の血が、この映画に向かわせたと言っても過言じゃないだろう。何度かのロケハンを経て、全篇において、見事に沖縄の風景を切り取っている。まさに沖縄の匂いを感じる映画に仕上がっている。
確かに沖縄は癒しの島ではあるが、現実はそればかりではない。米軍基地、仕事がない、給与水準の低さ、などなど問題は一杯だ。この映画はそれらの問題もきちんと描いている。だからこそ、単なる観光映画にならず、心までぼくらに迫ってくるのだ。沖縄の匂いを感じる映画というのは、そういうことだ。これは凄いと思う。
ストーリーは、仕事をしくじったベテランの殺し屋が、組織の追手から逃れるために、故郷の沖縄に帰ってくる。何十年振りかの沖縄で、彼は甥っ子の美しい青年と出会う。彼はその青年に恋心を抱くが、やがて組織は沖縄まで追ってきて、彼らに迫ってきだした。そしてついに二人は…。というハードボイルド調の展開だが、ゲイである殺し屋の男の心境、彼を慕う男、そしてSEXなどが丁寧に描かれているので、荒唐無稽な感じはまったくしない。じっくりと男を描いた、熱い熱い男の映画になっている。見ていて、下半身が、そして全身が痺れてくるのだ。
キャストは、組織に追われる殺し屋に、ベテラン佐野和宏。鬼気迫る演技で、追い詰められていくゲイの男を熱演します。そしてノンケの甥っ子役は、ゲイ映画初出演の富山敦史。美形で、バランスの良い美しい身体を、思いっきり披露してくれています。その他にも個性豊かな演技陣が、画面を引き締めています。また、あの、ポルノの女帝・愛染恭子が特別出演しているのも見物か。別に、愛染は脱ぎも絡みもやってはいないが、なんか貫禄が…。
とにかく、たっぷりと男の世界にはまれること間違いなしの大作。
この映画の上映中は、映画館の場内は、沖縄のゲイビーチになる!
なお、残念ながらこの作品の上映中に映画館にこれない方、興味があるんだが遠方なのでという方、この作品はビデオでも見ることが出来ます。
■【CINEPO.com】にてセルビデオ(VHS)絶賛発売中!

◆スタッフ・キャスト◆
[監督]新里猛作 [脚本]中野太 [撮影]中本憲政 [助監督]藤原健一、大西裕 [音楽]GAIYA [録音]シネ・キャビン [編集]酒井正次 [製作・配給]ENKプロモーション
[出演]佐野和宏、富山敦史、宮城青葉、愛染恭子

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おくりもの (12月28日(火)まで上映)

おくりもののポスター画像◆解説◆
あなたを愛しているから信じたい。僕らは身体の関係だけじゃないはすです。
禿げ山で半裸の死体が見つかった。被害者はある大学の助手・西村。犯人は西村の恋人・義郎。自首した義郎の取り調べが始まった…。
2ヶ月前、義郎の前にすねおという男が現れ、「10年前の高校生リンチ事件の主犯はお前の恋人の西村だ」とだけ告げて去っていった。その事件で義郎の親友・研次が禿げ山で何者かに暴行されその時の写真をばらまかれ精神まで破壊されたのだった…。
友情と愛情が渦巻くサスペンスタッチのドラマ。

◆スタッフ・キャスト◆
[監督・脚本]荒木太郎 [撮影]清水正二、飯岡聖英 [助監督]片山圭太 [音楽]槙原めぐみ [録音]シネ・キャビン [編集]酒井正次 [製作]多呂プロ [提供]オーピー映画
[出演]荒木太郎、今泉浩一、寺十吾、相澤譲、国沢実

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