横川有楽座上映作品のご案内


ミステイク (6月26日(木)まで上映)

◆解説◆
30年ほど前に公開された傑作フランス映画『ニキータ』がモチーフになっている。殺し屋として徹底的に養成され、完璧なサイボーグのような殺人マシーンに育て上げられたひとりの女性を描いたこの映画は、こんな切り口のサスペンスがあるのかと、多くの人を驚かせた。そんな作品に、真っ向から池島監督が挑み、本家にも負けない傑作に仕立て上げたのが本作だ。
一人のゲイの青年。殺し屋である。ある組織に殺し屋として育てられ、完璧に仕事をこなしてきた。が、そんな彼に恋人が出来た。デザイナーの卵として真面目に勉強をしている苦学生。初めて人間としての感情を持ってしまった殺し屋は、今までの自分の生き方に疑問を持ち、彼のため足を洗う決心をする。組織はそんな男に、最後の仕事の成功を条件に離脱を認め、そして男はその仕事を成功させるが、ラストにとんでもないどんでん返しが…。
ゲイ映画初出演の黒沢俊彦が、ニヒルでありながら人間として悩めるゲイの殺し屋を好演。恋人役の平岡きみたけとのSEXシーンは濃厚で、猛烈にそそられる。また、殺し屋として調教されるシーンは、拷問・快感・拷問・快感の連続で、思わず勃起だ。
ストーリー展開も文句なく面白く、サスペンス&エロスの息を付かせない65分を保証!必見です。
また本作は、96年の全成人映画(ノンケポルノとゲイポルノのその年度に製作された全作品)を対象とした、ピンク映画大賞ベスト10で、第4位獲得という快挙を成し遂げている。
なお、残念ながらこの作品の上映中に映画館にこれない方、興味があるんだが遠方なのでという方、この作品はビデオでも見ることが出来ます。
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◆スタッフ・キャスト◆
[監督]池島ゆたか [助監督]高田宝重 [脚本]五代響子 [撮影]下元哲 [音楽]平岡きみたけ [録音]シネ・キャビン [編集]酒井正次 [製作]セメントマッチ [配給]ENKプロモーション
[出演]黒沢俊彦、平岡きみたけ、池島ゆたか、辻斬かりん、樹かず、山本清彦

最後の抱擁 (6月26日(木)まで上映)

◆解説◆
寝る間も惜しんで愛に燃える。
いま、むしばまれるボクの肉体は、満足感と虚脱感の渦の中、激しく燃える。
若い頃は人気を博していた俳優の若松。40代となった今ではドラマで脇役に徹していた。彼がゲイだということは有名で、時間さえあれば、ミチルとタカシがやっているゲイバー「幸」へと通っていた。
そんなある日、若松は友人のプロデューサー・篠崎にシナリオライターの卵・菊男を紹介される。彼の脚本を読み、彼を一流のシナリオライターにしてみたいという願望が若松に湧くが、いつしか若松は菊男を真剣に愛している事に気づき…。
ちょっと切ないラブムービー。
◆スタッフ・キャスト◆
[監督]小川和久 [脚本]池袋高介 [撮影]喜久村徳章 [製作]小川企画プロダクション [配給]大蔵映画株式会社 [提供]オーピー映画
[出演]久須美欽一、熊谷一佳、工藤正人、山科薫、吉岡一郎

