横川有楽座上映作品のご案内
炎の男たち
◆解説◆
最近本屋に行くと、『患者が選ぶ良い病院ランキング』だの『この病気にかかったらこの病院に行け』といった本がやたら多いのが目に付く。果てには『医者が選んだ良い病院ランキング』なんていう身内による暴露本かといった類のものまで出だした。昔は病院とは「診てもらう」ところだったが、今は患者が「診させてやる」時代になったということか。この変化は凄い。
で、本作。病院が舞台である。この病院、ゲイの人たちにとっては、良い病院か、あるいは悪い病院か…。この病院の医者、とにかくスケベで、精力絶倫のゲイである。自分の受け持ちの患者でお気に入りの青年には、優しく接し、親身になって診療し、元気になるにはいいSEXが一番だよ、とか何とか言って一発やってしまう。で、次の病室へ行くと、そこにはあまり気に入らない患者がいる。その彼には、お前の病気はこうして治すのが一番だと、鞭やらバイブやらを使って、もうムチャクチャにいたぶってSM治療をやってしまい、最後には顔射で、またまた一発。患者はどちらにしても、先生と毎日してしまうわけだ。どうです、こんな病院は、あなたにとって良い病院ですかね?
そこに一人新規の患者が入院してきて、その患者が医者のお気に入りの青年に色々とちょっかいを出してきたものだから、医者は嫉妬からよりムチャなことをやりだして、もう最後には病院の中は収まりのつかない乱交会場のようになってしまって…。
とにかくエロい。全篇バリエーションに飛んだSEXのオンパレードだ。そして、山崎脚本、浜野監督作品のコンビによるお馴染みのユートピアへのアプローチというテーマもちゃんと描かれていて、まさにエロ映画としての満足度は高い。
役者陣も、医者役の池島ゆたか、青年患者役の津川たかしなどが好演。抜きどころ満載だ。さ、で、最初のテーマ、あなたはこんな病院に入院して、SM治療を受けてみたいですか?
なお、残念ながらこの作品の上映中に映画館にこれない方、興味があるんだが遠方なのでという方、この作品はビデオでも見ることが出来ます。
■【Gay.CINEPO.com】にてセルビデオ(VHS)絶賛発売中!
◆スタッフ・キャスト◆
[監督]浜野佐知 [脚本]山崎邦紀 [撮影]稲吉雅志 [照明]伊和手健 [助監督]毛利安孝 [製作]株式会社旦々舎 [配給]ENKプロモーション
[出演]津川たかし、セリーヌ管、甲斐太郎、鈴木静夫、岡崎一隆、中村憲一、池島ゆたか
乱菊伝説
◆解説◆
ハダカはどこまでも美しい。躯に熱いパワーが!
場末のスナックを任されていた時夫は、風邪をこじらせて病院に入院中だ。そして見舞いに来た客に、自分の過去を語りはじめた。
深夜、閉店した店で一人、ヤクでラリっていたトキオの前に、刑事の山下が乗り込んできた。ゲイでもある山下は、逮捕する代わりにと強引にトキオを抱く。痛がったトキオだが、なぜか山下に恋心が湧いてきた。過去に区議会議員の藤木に無理矢理犯され男になっていたトキオ、当時のスナックのマスターも藤木に犯されていた。なぜか男に犯される事が多いのを山下に話したが…。
友情か、死か、銃口の前に立つ男。追う者と追われる者、激しく迫る男の舞台、乱れ狂って幕が開く!
◆スタッフ・キャスト◆
[監督]市村譲 [脚本]夢野春雄 [企画]サン企画 [製作]Gプロダクション [配給]大蔵映画株式会社 [提供]オーピー映画
[出演]大倉智己、山科薫、星野英人、山岸めぐみ、坂入正三、久須美欽一、港雄一