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日劇ローズ上映作品のご案内

【上映期間】 7月22日(水)~28日(火)

不思議の国のゲイたち (8月4日(火)まで上映)

不思議の国のゲイたちのポスター画像◆解説◆
この映画の出発は、映画を作ってみたいという人3人の、初監督作品だけでオムニバス映画をやってみようということだった。俳優として『ぼくらの季節』や『グッバイボーイ』などで初期の頃からゲイ映画に深く関わり、近年は監督として『ミステイク』や『こんな、ふたり』などの秀作を作り続けている、池島ゆたかがプロデューサーを担当、早速人選から開始した。
とにかく今までにないような斬新な企画で、夢のようなゲイ映画を作りたいという池島は、次々とアイデアを出してきて、その中から具体化してきたのが、異分野でそれぞれ活躍する女性3人に監督してもらったらどうだろうかというものだった。ただ、面白半分でゲイの世界をいい加減に描かれても困るということで、結構この世界にも詳しくってというところから、女優として何本もゲイ映画に出演して関わってきた伊藤清美、サブカル界ではカリスマ的な人気を誇りゲイネタ本の出版も多い漫画家ソルボンヌK子、そしてゲイ映画のシナリオを何本も書いてきた売れっ子脚本家五代暁子、の3人が監督を担当することになった。脚本もそれぞれが書くということで。
新人監督、女性監督、短編3本のオムニバス、というまさに前代未聞の映画製作はこうしてスタートした。そして映画は、まさにこのコーボレイトが上手くミックスされた、バラエティーに富んだ傑作に仕上がった。
3本の内容は、美少年モノ、デブ専モノ、老け専モノという、オムニバスでしか成立しないストーリーが絡み合い、その上に短編映画ならではの挑戦が随所に見られ、まさに「不思議な」世界が形成されている。絶妙のバランス、企画の勝利、というものだろう。まさに数歩でもずれていたらこの映画の面白さは崩れていたかもしれない。ここらはプロデューサーの池島の手腕だろう。
貴方はどの作品に感情移入できるか、ぜひこの映画で試してほしい。ひょっとすると、意外な貴方の性癖の一面が発見出来るかもしれない。
なお、残念ながらこの作品の上映中に映画館にこれない方、興味があるんだが遠方なのでという方、この作品はビデオでも見ることが出来ます。
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◆スタッフ・キャスト◆
[プロデューサー]池島ゆたか [監督・脚本]伊藤清美、ソルボンヌK子、五代暁子 [助監督]佐藤吏 [撮影・照明]下元哲 [録音]シネ・キャビン [編集]酒井正次 [製作]セメントマッチ [配給]ENKプロモーション
[出演]樹かず、木下教仁、青木こずえ、中田新太郎、中野貴雄、川井正貴、快楽亭ブラック、ミスターブッタマン、野口四郎、野上正義、荒木太郎、竹久千鳥

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せつないかもしれない (7月28日(火)まで上映)

せつないかもしれないのポスター画像◆解説◆
「東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」で公式上映され、大好評だった本作が、いよいよ登場です。
大学卒業後、念願の広告代理店に入社した高木聡は、張り切って社会人生活をスタートさせた。聡には友達以上、恋人未満のカレシがいるが、その彼に会社の話しをしようとしても、彼は聡の身体ばかり求めて一向に聞いてくれない。「俺は身体だけの存在か」。聡と彼の間は少し距離が広がってしまった。
そんな聡だが、仕事は頑張った。実は上司の古川に惹かれ始めていたのだ。しかし古川は、聡の同僚OLと付き合っているノンケだ。所詮叶わぬ夢なのだが、バリバリかっこよく仕事をこなす古川への思いは日々高まっていく。
一方その古川、実は学生時代に、ゲイの先輩にレイプされた経験があった。それはトラウマとして残り、古川はSEXそのものに臆病になっていた。
会社の飲み会。同僚女子社員が聡に猛烈にアタックを仕掛けてきた。それが鬱陶しくなった聡は、ついにみんなの前でゲイであることをカミングアウトしてしまう。次の日から社内の空気は一変してしまった。好奇の視線に晒される聡。が、古川はそんな社内を一喝し、今までと変わらずに聡に接してくれた。ますます聡はせつなくなってしまう。そんなある日、古川のミスで会社でトラブルが発生してしまう。古川は休みだった。とっさに聡はそのトラブルを「新人であるぼくのせいです」と言って、取引先に向って走り出すが…。
快調・吉行監督、4作目のゲイポルノ作品。今作も人を愛することの素晴らしさを、監督独特の作風で静かにぼくらに伝えてくれる。なんか見終わった後に、とってもハッピーになれるのだ。
主演は『浮気なぼくら』『キミニ惚レテル』で、ファンから絶大な支持を得た千葉尚之。スーツ姿もバッチリで、先輩に憧れるリーマン役を好演。スーツフェチの皆さんには、もうそんな千葉くんを見るだけで勃起もんです。
さ、ちょっと「せつないかもしれない」恋の行方、どうなるのか、あなたも一緒に成就してみませんか。

◆スタッフ・キャスト◆
[監督]吉行由実 [脚本]本田唯一、吉行由実 [撮影・照明]岩崎智之 [音楽]加藤キーチ [録音]シネ・キャビン [編集]鵜飼邦彦 [助監督]小川隆史 [製作]吉行プロ [提供]オーピー映画
[出演]千葉尚之、岡田智宏、平川文人、野村貴浩、林由美香、なかみつせいじ、鈴木敦子、秋津薫、望月梨央、白石雅彦

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