小倉名画座②上映作品のご案内
親父が愛した男たち (1月14日(火)まで上映)
◆解説◆
親父の遺品を整理してて、実はゲイだったという秘密を知った俺。誰にも言えないし、親父のことをもっと知りたくて、彼が付き合った男たちを訪ねて回ることにしたが…。
ハッテンするゲイな日々と、結婚や子育てなどノンケもどきな日々を対比しエロく掘り下げた、最新ゲイ映画の登場です。乞うご期待。
◆スタッフ・キャスト◆
[監督]加藤義一 [脚本]筆鬼一 [撮影]創優和 [助監督]小関裕次郎 [監督助手]菊嶌稔章 [スチール]本田あきら [録音]小林徹哉 [編集]有馬潜 [整音]ポストモダーン [協力]京都本町館 [音楽]友愛学園音楽部 [仕上げ]東映ラボ・テック [製作]加藤映像工房 [提供]オーピー映画
[出演]折笠慎也、蒼井希隆、黒木歩、森羅万象、安藤ヒロキオ、なかみつせいじ、可児正光
薔薇の夢(ドリーム) 性愛 (1月21日(火)まで上映)
◆解説◆
1983年、ENKプロモーションの第1作として『巨根伝説 美しき謎』を発表。この作品が日本初の商業ゲイ映画となった。その好評振りから、ゲイ映画の定期的な製作を決定し、第2弾として製作されたのが『ぼくらの時代』とこの作品『薔薇の夢 性愛』だ。
80年代初頭、ピンク映画の方では、ドキュメントポルノというジャンルが大流行していた。『ドキュメントポルノ 潜入女子寮』とか、『女風呂』とか『高級テクニック トルコ風呂』とか、当時ようやく流行り出していたビデオカメラ的な視点でほんとうに数多くの作品が作られていた。ただ大半の作品は、ドキュメントと銘打ちながら、実際は作り物だったようだ。
で、この作品。その大ヒットジャンルをゲイ映画の世界へ持ち込んだものだ。監督は野上正義、レポーター役として出演するのは久保新二。ともにピンク映画界の大スター男優だ。ただお二人はゲイの世界にも詳しく、多くの友人がいるということで、ピンク映画のように「やらせ」で終始するような作品にはせず、ほんとうに当時のハッテンバにカメラを持ち込んで撮影したというのが凄いところだ。
なので、当時のハッテンバやゲイバーなどがどんどん登場するので、結構リアルだし、なんというか今や歴史的な価値もあるのかもしれない。興味深い作品なのだ。
当然肖像権などもあり、完全ドキュメントというわけではないが、とにかく一見の価値ありだ。
◆スタッフ・キャスト◆
[監督]野上正義 [製作・配給]ENKプロモーション
[出演]83年当時のリアルゲイのみなさま [レポーター]久保新二