小倉名画座②上映作品のご案内
セミドキュメント オ・ト・コの穴場 (10月29日(火)まで上映)
◆解説◆
とにかく珍しい作品である。
何が珍しいかというと、この作品、ドキュメンタリータッチで作られている。
ポルノ俳優で有名な久保新二が、関西のゲイスポットに潜入して、行く先々で、グチョグチョのSEXパーティーに突入してしまうという内容なのだ。そのゲイスポットというのは、ゲイバーであったり、ゲイサウナであったり、ハッテンバだったりするのだが、そこへ次から次へとカメラは入っていく。ただ、そこに写る人たちのプライバシーの問題があるから、撮影する前に事前に許可は取っている。そこがドキュメンタリー“タッチ”という言葉になるのだが、写っている場所は実際のゲイバーであったり、ハッテンバなのだ。
そしてもっと珍しいのは、この作品が製作された年が1985年ということ。つまり、この作品で紹介されているそんなゲイスポットは、今から約30年前のものということだ。ドキュメンタリーという作品の弱点ではあるが、考えようによっては、これはもう歴史的資料でもあるのだ。当時の関西のゲイシーンはどんなものだったんだろう?これって、かなり興味がわきませんか。
スクリーンに映し出される約30年前のゲイたち。そこには、かつての貴男がいるかもしれないし、若き日の親父の影が見えるかもしれない。そして、今も昔も変わらず、男が大好きなゲイたちの姿が…。
しかしながら、ひょっとして一番珍しいのは、この映画が本当に久し振りに上映されるということかもしれない。
◆スタッフ・キャスト◆
[構成・監督]山崎和夫 [撮影]柳田友春 [照明]秋山一夫 [助監督]佐々木晋也 [録音]東音スタジオ [現像]東映化工 [原画]林月光(雑誌「さぶ」提供) [製作]大泉製作事務所 [配給]ENKプロモーション
[出演]久保新二、現役ホモ・ゲイ達大挙出演!
男狼トワイライト (10月22日(火・祝)まで上映)
◆解説◆
幻想か現実なのか…。
会社員の隆一は、バーテンダーの恋人・浩太と喧嘩し、雑踏中彼を追いかけていた。その時、背中に激しい衝撃を受け倒れ込む。浩太の声で目覚める隆一。浩太と湖畔へ来て眠ってしまったらしい。しかし、この湖畔に来たのは彼と知り合った1年前のことだった。
状況が飲み込めないまま。隆一は唇を重ねてきた浩太に応じ激しく絡む。事後、浩太はかつてウリ専をしていた時、現在働いているゲイバーのママ・一文字に見初められ養子縁組したと告白した。隆一が望むなら一文字に別れを切り出すと、浩太は走り出した。隆一は彼を追いかけ、一文字のバーへと向かう。浩太が一文字と数人の男からレイプされていた。店内に飛び込もうとした隆一を背後から誰かが引き戻した。そこは元の湖畔。混乱する隆一は、浩太と話す中、嫉妬のあまり彼を崖から突き落としたが…。
ご期待下さい!!
◆スタッフ・キャスト◆
[監督・脚本]関根和美 [脚本・助監督]新居あゆみ [撮影]下元哲 [照明]代田橋男 [編集]有馬潜 [録音]シネ・キャビン [選曲]山田案山子 [スチール]小櫃亘弘 [製作]関根プロダクション [提供]オーピー映画
[出演]三好友彦、天川真澄、なかみつせいじ、牧村耕次、青山えりな、甲斐太郎、平川直大、佐々木共輔