小倉名画座②上映作品のご案内


さよならが言えない (9月23日(火・祝)まで上映)

◆解説◆
オッと、この映画はちょっとファザコンが入っている映画だ。
ゲイにとって、もっとも身近で、最も影響を受ける「男」って、やっぱり父親なんだろうな…。
幼い頃に父親を亡くした青年が、ある日ゲイ雑誌の通信で若い男と待ち合わせるはずが、変な小汚い中年の男がその場に現れる。騙されてたのだ。そして、その男に無理やり犯されてしまう。が、何故かその日から、その男のことが気になり始めてしまう。が、実はその男にはとんでもない秘密があって…。
そんな青年の揺れる心理を、丹念に丹念に描く秀作。細かい描写に徹底的にこだわる橋口監督の真骨頂だ。無駄なセリフを排して、丁寧に絵でそこのところが創られているため、思わず引き込まれていく。もちろんエロ度も高い。
主演は、佐賀照彦。この作品がデビューから2作目になるのだが、そんな青年を好演して、今から思えば、この作品はその後の彼の活躍の大きなエポックになった作品ともいえる。
まったく色褪せない、不変のテーマを持った本作。必見です。
なお、残念ながらこの作品の上映中に映画館にこれない方、興味があるんだが遠方なのでという方、この作品はビデオでも見ることが出来ます。
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◆スタッフ・キャスト◆
[監督]橋口卓明 [脚本]仲根弘樹・橋口卓明 [撮影]池田俊巳 [製作・配給]ENKプロモーション
[出演]佐賀照彦、染井紀夫、一条カズヤ、佐藤浩一、山本厚、須藤健、中根弘樹

かちんこ! 平成仁侠外伝 (9月30日(火)まで上映)

◆解説◆
本物ヤクザを出演させて任侠映画を作ろうと、彼らに資金を出させて製作を始めた監督だが、最初から借金苦で撮影は難航。ついには親分からの返済催促が始まった。その上、親分自らが監督をするぞと言い出して…。果たして映画は完成するのか?
前作で清水監督が描いたゲイ任侠の世界を、映画製作の裏話的に再構築し、エロさもパワーアップさせた、新感覚ゲイ映画。貴方の求めるものはここにある。
◆スタッフ・キャスト◆
[監督・脚本・音楽]清水大敬 [撮影]宮原かほり [照明]ジョニー行方、大久保礼司 [録音]荒木俊一、西山秀明 [ポスター]田中幹雄 [スチール]中江大助 [殺陣師]永井祐久 [撮影助手]武井隆太郎、本庄在右 [仕上げ]東映ラボ・テック [制作]大敬オフィス [提供]オーピー映画
[出演]森羅万象、野村貴浩、山本宗介、折笠慎也、野間清史、佐々木狂介、山科薫、フランキー岡村

