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小倉名画座②上映作品のご案内

【上映期間】 7月17日(水)~23日(火)

男街行き快速急行 (7月30日(火)まで上映)

男街行き快速急行のポスター画像◆解説◆
ピンク映画の世界では大ヒットシリーズになっている「痴漢電車」物。それを初めてゲイポルノ映画でも、と企画されたのが本作。が、むしろ、一連のピンク映画よりも車内の痴漢シーンはえぐく、そこまでやるか、というぐらい監督の意気込みがこもった作品になった。はっきり言って、かなり興奮する。
電車の中でウリをやっている少年。車内だというのにズボンからチ○ポを引きずり出し、咥え込んで、口内発射までやってしまう。当然のことに評判になる。が、そこを縄張りにしていた二人の男にとっては迷惑な話しだ。早速その少年を捕まえて、何故ここでウリをするのかを問い詰めていくのだが…。
物語が進んでいくと、そこには少年と2人の男たちの「自分探し」の旅が明らかになっていき、やがてユートピアと現実のギャップが3人の前に立ちはだかってくる。監督と脚本家の世代ゆえのこだわりが垣間見える(あるシーンのセットの飾りにそれがはっきりと分る)、とても大きなテーマが描かれている作品だが、なにはともあれ、その過激なエロ描写を存分に楽しんでもらいたいと思う。
その痴漢シーン、実際に走行中の電車の中で、ゲリラ撮影されたというから、もう迫力満点。まさに究極のリアリズムだ。
主役の少年はイケメンくん。圧倒的にファンの支持を得て、この後、ショーにも何度か出演したが、残念ながら事情があって引退。この作品がゲイ映画唯一の出演作となってしまった。また、この後、今に至るまでゲイ映画の重要な出演者となり、数多くの作品で異彩を放つ、杉本まこと(現在は、なかみつせいじに改名)のゲイ映画初出演作でもある。とにかくも色々と話題の詰まった作品だ。

◆スタッフ・キャスト◆
[監督]浜野佐知 [脚本]山崎邦紀 [撮影]河中金美 [録音]ニューメグロスタジオ [製作]株式会社旦々社 [配給]ENKプロモーション
[出演]杉本まこと、山崎邦紀、鈴木静夫、広瀬寛己、伊藤子磨、芳田正浩、栗原良、久須美欽一

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終わりの季節 (7月23日(火)まで上映)

終わりの季節のポスター画像◆解説◆
ギンギンの感触…快楽の果ての男の“愛の秘密”。
露天商の一夫とヒロシと梅之助。梅之助は一夫を浩に寝取られてなお、3人一緒の生活を続けていた。夜中に一夫と浩がじゃれ合っているところへ、昼間客で来たという青年・旭がいきなり尋ねてきた。「自分も焼きそば屋をやりたい」と弟子志願を訴えてきたのだが…。
ちょっと切なげな3人と旭の奇妙な関係を綴ったドラマ。なんといっても、一人年配の梅之助の存在感がいい。身勝手な元彼カップルに振り回されながらも、ラストでバシッと決める男気を見せてくれる。次のステップに進みたいカップルに送るストーリー展開は、さすが熟練の技・小林監督だ。

◆スタッフ・キャスト◆
[監督・脚本]小林悟 [撮影]柳田友貴 [照明]荻久保則男 [助監督]広瀬寛巳 [録音]シネ・キャビン [編集]フィルム・クラフト [製作]シネコスモジャパン [配給]大蔵映画株式会社 [提供]オーピー映画
[出演]白都翔一、樹かず、石津雅之、沢まどか、吉行由実、水貴かおり、港雄一

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