横川有楽座上映作品のご案内


青春肉弾戦 (10月9日(木)まで上映)

◆解説◆
3人の、新宿2丁目で生きている青年が主人公。
しっかり者で、ゲイバーを任されて、その日その日を一生懸命に働き、生きている男。そんな彼に好意を持っていて、彼の力になりたいと、その店で働き、尽くしている男。世の中全てに不満を持っていて、自堕落にその日その日を生きている男。そんな3人の生き様、出会い、関わり、恋、SEXを、2丁目という街の視点で描いた異色作だ。
この作品に登場する人物たちが、全員ゲイであることに何の違和感も感じない。つまりゲイ映画に登場する人物たちだから、全員がゲイであってもかまわないだろうというスタンスで作られているのだ。『ファインティング・ニモ』を見て、魚が人間の言葉を喋るのがおかしいといっても仕方がないだろうというというのと、同じ感覚だ。そこが2丁目の視点という意味なのだが、そこのところを浜野監督と脚本の山崎氏は上手く描いている。
そしてしっかり者を演じている工藤克巳がラスト近くに見せる蝋燭ショーの場面。これが話しの展開に重要なシーンになるのだが、理屈的にいけば、これはちょっと苦しい。だが、映画全体に流れているスタンスがあるのと、本当に見事なほど美しいシーンなので、一気に引き込まれていってしまうのだ。そして納得する。ある意味、これは映画としての本質なのかもしれない。絵の力で見せるということで。
そして心を許しあった3人が見せる3PによるSEX。これは圧巻だ。思わず自分もスクリーンの中に入っていきたくなる。もちろん、その時は誰もがパンツを脱ぎ捨てて…。
なお、残念ながらこの作品の上映中に映画館にこれない方、興味があるんだが遠方なのでという方、この作品はビデオでも見ることが出来ます。
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◆スタッフ・キャスト◆
[監督]浜野佐知 [脚本]山崎邦紀 [撮影]河中金美 [照明]秋山和夫 [制作]鈴木静夫 [製作]株式会社旦々社 [配給]ENKプロモーション
[出演]工藤克巳、山田宏、藤沢行弥、芳田正浩、中村憲一、ゴブリン森口、米田共、南条千秋

おくりもの (10月9日(木)まで上映)

◆解説◆
あなたを愛しているから信じたい。僕らは身体の関係だけじゃないはすです。
禿げ山で半裸の死体が見つかった。被害者はある大学の助手・西村。犯人は西村の恋人・義郎。自首した義郎の取り調べが始まった…。
2ヶ月前、義郎の前にすねおという男が現れ、「10年前の高校生リンチ事件の主犯はお前の恋人の西村だ」とだけ告げて去っていった。その事件で義郎の親友・研次が禿げ山で何者かに暴行されその時の写真をばらまかれ精神まで破壊されたのだった…。
友情と愛情が渦巻くサスペンスタッチのドラマ。
◆スタッフ・キャスト◆
[監督・脚本]荒木太郎 [撮影]清水正二、飯岡聖英 [助監督]片山圭太 [音楽]槙原めぐみ [録音]シネ・キャビン [編集]酒井正次 [製作]多呂プロ [提供]オーピー映画
[出演]荒木太郎、今泉浩一、寺十吾、相澤譲、国沢実

