映画こぼれ話
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ローズ劇場で沖縄にひたろう!   アコースティックマン : 2015/08/22(Sat) 16:38 No.3
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プリントの損傷により長く上映が出来なかった『デッドライン 〜島唄よ響け、男たちの魂に〜』ですが、多くのお客様から上映のリクエストなどもいただき、このたびニュープリントを焼いて上映することになりました。
『デッドライン』を見たいとおっしゃって下さってた皆様、お待たせいたしました!
新里猛作監督、入魂の傑作映画が復活です!
どうぞ存分にお楽しみ下さい!

さて、この『デッドライン』、サブタイトルにあります「島唄」という言葉で気付かれる方もいらっしゃると思いますが、沖縄が舞台の作品です。
全編沖縄ロケという、成人映画では画期的なことを成し遂げた、監督の思いがこもった大作なんです。
沖縄ロケということなんで、当然のごとく色んな沖縄の風景や風習が出てきます。ストーリーやエロシーン以外にも、そういうところを見る楽しみというのもあって、沖縄好きの人にとってはきっとたまらないと思います。
もちろん沖縄に行ったことのない人、そういった風景や風習を知らない人もたっぷりとお楽しみいただけるんですが、知っていたほうがより楽しめるということで、今回はその中のひとつをご紹介したいと思います。

ちょうど映画の真ん中あたりでしょうか、主人公の二人がお店のカウンターで並んで「沖縄そば」を食べるシーンがあります。そのうちひとりが酔っ払って眠ってしまいます。それに気付いたもうひとりが、意地悪を思いつき、カウンターにおいてある小瓶を取り、中身をジャブジャブ「そば」の中に入れ、のびてしまうから早く食べなよと男を起こします。目を覚ました男が「ああ」と「そば」を食べると、あまりにも辛くて「そば」を吐き出してしまうというシーンです。これって、瓶の中身を知らないと「?」ですよね。
では、お教えしましょう。この瓶は「コーレーグース」といいます。沖縄のお酒「泡盛」に、沖縄特産の地域野菜「島とうがらし」を入れただけの、シンプルな沖縄独特の香辛料です。「島とうがらし」というのがもの凄く辛くって、そのエキスが泡盛にじっくりと溶け込んで、なんともいえない風味と香りと辛さを醸し出す、沖縄料理には欠かせない一品です。特に「沖縄そば」にはね。ただし入れ過ぎると、とてつもなく辛く、『デッドライン』のワンシーンのようになってしまいますので注意ですよ。
といったような、沖縄でしか見れないものが一杯この映画には出てきますので、機会があればまたご紹介します。ぜひ、そういったことも踏まえて、この映画をお楽しみ下さい。

しかし、ニュープリントって気楽に書いてますけど、35ミリの映画のプリントを1本焼くって、結構高いんですよね。価格を皆さん知られたら驚かれると思います。今回そういう大それたことをやってしまいましたので、皆さんにたくさんご来場いただかないと、大赤字になってしまいます(笑)。
いっぱい、いっぱい、いらして下さいね。お待ちしていますm(__)m

(ローズメルマガ31号より転載)

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