日劇ローズ上映作品のご案内
炎の男たち (8月22日(火)まで上映)
◆解説◆
最近本屋に行くと、『患者が選ぶ良い病院ランキング』だの『この病気にかかったらこの病院に行け』といった本がやたら多いのが目に付く。果てには『医者が選んだ良い病院ランキング』なんていう身内による暴露本かといった類のものまで出だした。昔は病院とは「診てもらう」ところだったが、今は患者が「診させてやる」時代になったということか。この変化は凄い。
で、本作。病院が舞台である。この病院、ゲイの人たちにとっては、良い病院か、あるいは悪い病院か…。この病院の医者、とにかくスケベで、精力絶倫のゲイである。自分の受け持ちの患者でお気に入りの青年には、優しく接し、親身になって診療し、元気になるにはいいSEXが一番だよ、とか何とか言って一発やってしまう。で、次の病室へ行くと、そこにはあまり気に入らない患者がいる。その彼には、お前の病気はこうして治すのが一番だと、鞭やらバイブやらを使って、もうムチャクチャにいたぶってSM治療をやってしまい、最後には顔射で、またまた一発。患者はどちらにしても、先生と毎日してしまうわけだ。どうです、こんな病院は、あなたにとって良い病院ですかね?
そこに一人新規の患者が入院してきて、その患者が医者のお気に入りの青年に色々とちょっかいを出してきたものだから、医者は嫉妬からよりムチャなことをやりだして、もう最後には病院の中は収まりのつかない乱交会場のようになってしまって…。
とにかくエロい。全篇バリエーションに飛んだSEXのオンパレードだ。そして、山崎脚本、浜野監督作品のコンビによるお馴染みのユートピアへのアプローチというテーマもちゃんと描かれていて、まさにエロ映画としての満足度は高い。
役者陣も、医者役の池島ゆたか、青年患者役の津川たかしなどが好演。抜きどころ満載だ。さ、で、最初のテーマ、あなたはこんな病院に入院して、SM治療を受けてみたいですか?
なお、残念ながらこの作品の上映中に映画館にこれない方、興味があるんだが遠方なのでという方、この作品はビデオでも見ることが出来ます。
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◆スタッフ・キャスト◆
[監督]浜野佐知 [脚本]山崎邦紀 [撮影]稲吉雅志 [照明]伊和手健 [助監督]毛利安孝 [製作]株式会社旦々舎 [配給]ENKプロモーション
[出演]津川たかし、セリーヌ管、甲斐太郎、鈴木静夫、岡崎一隆、中村憲一、池島ゆたか
平成仁侠伝 兄弟、あの空で会おうぜ!
◆解説◆
昔ながらの仁義を重んじる加藤組。かつては隆盛を極めたものの、今では時代に取り残され、弱小やくざとなっていた。一方、汚いやり口で縄張りを広げ、地元の政治家と手を組み勢力を拡大している沢木組。沢木組組長の沢木は、じゃまな加藤組を無きものにしようと画策を続けていた。そんな加藤の頼みの綱は、10年前の抗争で服役中の若頭・山倉健児。出所予定も近く、幼少期から子供のように可愛がっていた健児の帰りを心待ちにする日々が続いていた。
ある日、些細なもめ事を解決に出かけた加藤組長は、ついに沢木組の手のものに襲われ、入院してしまう。そこに出所した山倉が挨拶にやってきて、渡りに船とばかりに組を託したが、その後、再び現れた沢木組の手のものに襲われ、ついに加藤組長は殺されてしまった。
残された組員たちは復讐を誓ったが…。
鬼才・清水大敬監督のゲイ映画登場。清水大敬氏は、俳優として映画・テレビでの活躍だけでなく、近年は映画などの監督、脚本家としても活躍の傍ら、「ザ・スラップスティック」の座長としても定期的な公演を行い、喜劇役者としてお客様と生のふれあいを大切にしている。だからこそ、時代のいぶきと空気感、みずみずしい感性と緊張感をゲイ映画の世界に持ち込め得た作品です。ご期待下さい。
◆スタッフ・キャスト◆
[監督・脚本・殺陣・音楽]清水大敬 [撮影]井上明 [照明]小川満 [助監督]十文字梅軒 [スチール]ナカデ、吉田将 [録音]小林徹哉 [仕上げ]東映ラボ・テック [アクション・コーディネート]早瀬重希 [ボディペイント協力](株)アップロック [制作進行]井草萌美 [製作](有)大敬オフィス [提供]オーピー映画株式会社
[出演]筑波竜一、鈴本泰司、野村貴浩、柳俊成、森羅万象、KOH、柳東史、しゅう、津田篤、佐々木共輔、山科薫、稲城弥太郎、アクションチーム RAL'C、幕末剣友会