的場シネマ上映作品のご案内
バラードに抱かれて
◆解説◆
自主映画出身で、現在は大槻ケンヂ原作『STACY』の監督や、『ミナミの帝王』シリーズの脚本家として活躍する友松直之監督。その友松監督の商業映画デビュー作が本作『バラードに抱かれて』である。
ゲイの青年。男は密かに恋してる相手がいた。が彼はノンケ。仕方なく「親友」として付き合い、自分の気持ちをセーブする日々が続いた。ある日彼とバイクに乗っていて事故を起こし、同乗していた彼を死なせてしまう。そしてその日から男は廃人同様になってしまう。
その後男はバイト先の怪しげなビデオショップで、人を殺していく様子が録画された、殺人ライブ裏ビデオを見つけてしまう。そしてそのビデオの中に、男が自分が殺したと思い込んでいる「親友」にそっくりな男が写っているではないか。それを見た途端、男の中で何かが切れて…。
さすがに自主映画の香りがプンプン残っていて、一風変わった映画になっているが、全篇に漂うざらつき感が妙な味わいを出している。音楽にも当時のインディーズシーンで人気のあった女性ロックシンガー、アリス・セイラーを起用したりと、監督のデビュー作へのこだわりが随所に感じられる。
俳優たちもインディーズ系の人たちが数多く出演していて、新鮮な顔ぶれだ。中でも特筆は、主役の男を演じる岡秀樹。端正なマスクに、凄いセクシーな身体で、男の色気をムンムン発散させて、廃人から、愛する男を汚した奴らへの復讐に立ち上がるまでを、強烈に演じている。何度見てもカウパー液ダラダラになる人も多いことだろう。岡のゲイ映画の出演はこれ一作だけだから、男くさい男系のファンの方はどうぞお見逃しなく。
とにかく疾走感あふれる60分。存分にお楽しみ下さい。
なお、残念ながらこの作品の上映中に映画館にこれない方、興味があるんだが遠方なのでという方、この作品はビデオでも見ることが出来ます。
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◆スタッフ・キャスト◆
[監督・脚本]友松直之 [撮影]横山健二 [緊縛指導]SDM大門 [製作・配給]ENKプロモーション
[出演]岡秀樹、三澤史郎、竹橋団、友松直之、平みゆき、ジーコ内山、浜田智彰、林日出夫
美しき覚醒
◆解説◆
目覚めたら男は鉄格子の檻の中にいた。
何故だ、何故、俺はこんな所にいるんだ。記憶が飛んでいた。必死になって思い出そうとしていると、やがて断片的に蘇ってきた。
サランラップを操る妙な男に、全身ラップでグルグル巻きにされて、バイブで弄ばれた。
野菜マニアの男にゴーヤをアナルに突っ込まれた。魚介マニアの男に海老を口に突っ込まれた…。
何故だ、俺は彼女もいるノンケの男だったはずだ。それなのに蘇ってくる記憶は全て、男とのSEXばかりだ。檻を監視するボーイが『今、キミは初めて本来の自分と向き合っているのだ』と。その瞬間、男は自分が交通事故にあったことを思い出した…。
摩訶不思議な登場人物たちが、時空や次元を飛び越えて、猛烈なSEXとともに展開していく、まさに山崎邦紀監督の真骨頂とも言うべき「ヤマザキワールド・ゲイムービー」。この不思議の扉を開けた未来に、あなたは何を見るか!?
◆スタッフ・キャスト◆
[監督・脚本]山崎邦紀 [撮影・照明]小山田勝治 [音楽]中空龍 [編集](有)フイルム・クラフト [スチール]本田あきら [助監督]田中康文 [製作](株)旦々社 [提供]オーピー映画
[出演]鈴木慶愧、松浦祐也、くさなぎ敦詩、三浦漣徳、荒木太郎、平川直大、佐々木麻由子